こんにちは、椎葉です。
好評放送中のアニメ「フレームアームズ・ガール」。皆さんご覧いただいておりますでしょうか?
アニメをご覧になって、FAガールのプラモデルに興味を持たれた方も多いかと思いますが、
「そもそもプラモデルって、どう組み立てるか分からない…」
と足踏みされている方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで今回は、あえて初心に帰ってみよう!ということで、コトブキヤプラモデルの組み立て方を解説させていただきます!
プラモデル未経験の方はぜひ、ご参考にしていただければ幸いです。
今回使用するキットは「フレームアームズ・ガール 轟雷」。
FAガールシリーズ第一弾ということで、仕様的にもベーシックな内容のこちらを使っていきます。
キットを買ったらまずやること。それは…
インスト(組み立て説明書)を読む!
パーツを見てワクワクするのもいいんですが!
はやる気持ちでビニール袋を開封しにかかるのもいいんですが!
箱を開けたら真っ先に!
インストを読みましょう!(大事なことなので2回言います)
インストには、入っているパーツの内容や組み立て方が書かれています。
買ってすぐに組み立て開始…と気持ち的に行きたいところですが、
インストを読まずにぶっつけ本番で組み立て始めると、パーツの付け忘れ・組み間違いを起こす原因になります。
サッとで構わないので、最初から最後まで通し読みして、組み立ての順番や注意事項を把握しておくと、組み立てがスムーズに行えます。
図中にある記号や説明文も、軽く気を付けながら読んでおくとよいでしょう。
つぎに、使用する道具を準備します。
最低限揃えていただきたいのは、プラモデル用ニッパーとカッターナイフ。
カッターは、できればデザイン用の「アートナイフ」がベター(写真もアートナイフ)。
切れ味や刃渡り、刃の持ちのバランスがいいのでお勧めです。
最後に、キットの内容物がちゃんと入っているかをチェック。
インストにある「パーツリスト」のページを見ながら、パーツが全てそろっているか確認しておきましょう。
パーツチェックが終わったら、いよいよ組み立て開始!
まずは、インストで指定されているパーツを切り取っていきます。
1番の説明図。赤丸で囲ったD❺というのは、「パーツDの枠にある、5番のパーツ」を示しています。ということで、このパーツを探します。
パーツDの…
…5番!
これですね。
パーツが見つかったら切り取っていきましょう。
ニッパーを使って、パーツと枠をつないでいる細い軸(ゲート)を切り取ります。
この時、写真のようにパーツからなるべく遠いところで切るようにします。
パーツを枠から切り離したら…
パーツ表面にニッパーの平らな面を密着させて、パーツに残ったゲートを切り取ります。
仕上がった図。
ニッパーをパーツに密着させて切り取ると、このようにきれいに切り取ることができます。
アニメ1話でも触れられていましたが、この「ゲート処理」をきちんとやっておかないと、パーツ同士がはまらず本来の性能が発揮できない…もとい、完成後の見た目が悪くなってしまいます。
パーツの切り出しはあせらず丁寧に作業しましょう。
1個目のパーツを切り出したら、同じ要領で次のパーツも切り出します。
まずD1のパーツを切り取って…
パーツD5に取りつけ!
どんどん行きますよ。
パーツの向きも、図で確認しながら取り付けましょう。
最後のパーツを取りつけて、1番の説明にある組み立ては完了!
説明では1パーツずつ切り離して組み立てていますが、これはパーツを全部切り出してしまうと、組み立てる時どれがどのパーツかわからなくなる危険があるためです。
なので、基準になるパーツを1個切り出して、それに組み付けるパーツを切り出し、はめ合わせてから次へ…というようにすると、スムーズに進められます。
あとはこの繰り返しで、2番以降の説明にしたがってパーツを組み立てていきます。
ここからは補足的なテクニックを。
FAガールのプラモデルは、髪の毛やスカートなど、曲面にゲートがある場合があります。
(轟雷だと写真のパーツA16が当てはまります)
こういうところは、ニッパーによるゲート処理だと、どうしても凹み(もしくは角)部分にゲートが残ってしまいます。
この場合、少し慣れが必要なテクニックになりますが、ナイフを使うときれいに仕上げられます。
パーツを切り離すところまではニッパーと同じで…
ナイフを手前から奥へ動かし、ゲートの上から少しずつ削いでいくようにして切っていきます。
いきなり根元から切ろうとすると、パーツをえぐったり余分な傷をつける原因になるのでNGです。
※刃物を扱う際はケガに十分注意して作業してください。
ひとまず、下図のような状態で止めておきます。
片側のゲートが、まだ残っているのがお分かりでしょうか。この状態でOKです。
そうしたら次にパーツを反対向きにし、先ほどと同じ要領で削いでいきます。
ナイフで仕上げた図。
ニッパーより小回りが利く分、湾曲した部分もきれいに仕上げることができました。
片側からでなく両側から切り取った理由ですが、
ナイフによる切断は
・刃を差し込んだ部分(切りはじめ)は切り口がきれい
・刃を振りぬく部分(切り終わり)はパーツをもぎ取る形になるため、切り口が汚くなりがち
という特徴があるためです。
少し手間と慣れが必要ではありますが、1ランク上の仕上がりを手に入れられますよ!
「あっ!パーツはさみ忘れた!」
アニメであおがやっていた失敗。(このパーツじゃなかったですけどね…)
とはいえプラモデル経験者であれば、誰もが一度は体験したことがあるのではないでしょうか。
「うっ…ポリキャップの軸がつぶれてぴったりはまらなくなっちゃった…」
こっちはさすがにアニメには出てきませんでしたが、これも結構あるあるなミスかと思います…
(FAガールはあまりポリキャップを使っていないので、例としてフレームアームズを使ってます)
こういう時、これもちょっと高度なテクニックですが、復帰方法があります。
まずパーツの合わせ目に慎重にナイフの刃を差し込み…
刃を左右に傾けるように力を入れることで、
くっつけたパーツを外せる場合があります。
ただし、パーツの接続が固すぎるとパーツの合わせ目が歪んでしまったり、刃が折れたりして危険なので、初心者にはあまりお勧めできる方法ではないのです…
ちょっと試してみて簡単に外れそうにない時は、あきらめてパーツ請求をしたほうが安全かつ確実です。
ポリキャップの軸をつぶしてしまった場合は、前述の方法でパーツを外した後に、
つぶれた部分をナイフでこそぎ落とし、形状をリカバリーできる場合もあります。
また、挟み込むときのつぶれ防止策として、ポリキャップに軸を差し込んで…
(パーツの枠など不要な軸部分を切り取った棒を差し込みます)
ポリキャップを動かしながら挟み込むと…
ポリキャップをつぶさずに挟み込めます。
全ての組み立て工程を乗り越え、FAガール轟雷、完成!
コトブキヤのプラモデルはパーツの細かさやパーツ数の多さなど、一般のキャラクターモデルよりクセのある内容かと思いますが、焦らずゆっくりと作業を行えば、完成させることは決して難しくありません。
特にFAガールシリーズは、パーツ分割と塗装済みの顔パーツによって、特に塗装をしなくても組み立てるだけでイメージ通りの仕上がりを楽しむことができますので、ぜひ、お手元のキットにチャレンジしていただければと思います!
それでは本日はこの辺にて。