本日は以下略。ヘキサギアチームのスタッフからのコメント第3弾。商品の設計を行う二人からコメントをもらいました。
丸家 裕之介(アーリーガバナーVol.3設計/ヘキサギアシリーズ造形ディレクション)
こんにちは。原型・設計担当の丸家です。3年目はガバナー系の進化が図れたことが大きいと思います。
デジタル造形を積極的に取り入れ、より精緻なディティールの再現ができるようになりました。
向上したのは外観だけではありません。
内部構造についても寸法上の無駄を削減できるため、より引き締まった体型で立体化することができるようになりました。
この辺りの技術はFAガール ハンドスケールシリーズにも生かされています。
4年目もユーザーさんの成長に負けないようにさらなる進化を狙っていきますのでどうぞよろしくお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
丸家氏はコトブキヤメカ全般の造形をディレクションしたり、自身も設計や原型制作、デコマス制作と多忙な毎日を送るYUKIが全幅の信頼を置く人物。ヘキサグラムの基礎設計をしたのも丸家であり、レイブレード・インパルスも彼の手によって設計されたのである。現在は女子高生プラモを設計中と割と何でも作れる漢だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
芦沢 勝(ウィアードテイルズ・ボルトレックスラース設計)
お久しぶりです。ヘキサギアシリーズの設計を担当しています芦沢です。
2周年の際にコメントを寄稿させていただいて以来の登場となります。
あれから1年、びっくりするくらい私の周りを取り巻く環境も変わってしましましたがガバナー諸兄の皆さまはお変わりなくお過ごしでしょうか。
こんな状況下でも皆さまに支えられ、ヘキサギアが無事に丸3周年を迎えられたことに心から感謝を申し上げますと共に、せめてものお礼としましてこの場を借りて5月のエアホビーショーで映像も公開となりました『ウィアード・テイルズ』のフライング設計解説的なものを紹介させていただければと思います。
まずは全身のシルエットから。
実にウインドフォール以来となる久々の第三世代完全新規のゾアテックス機であり、MORUGA氏のマインドがムンムンと香って来そうなフォルムを是非刮目ください。シークレット映像のワイヤーフレーム描画でご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、そのワイヤーフレームの元になったCADでの3D側面図になります。
機体名にもなっている特徴的な3つのテールユニットに注目しがちですが、製作者としてのこの機体の押しは2つ!
(もちろんテールユニットもオススメですよ)
1つ目はズバリ、コクピットです。
第三世代としてはブロックバスター以来となる、こちらも久々のクローズドコクピットでございます。バルクアームシリーズ程の密閉感はありませんが、その分コクピットの各構成ユニットをフレキシブルに可動させることができます。
前方・上方に大きく展開する天面のカバーユニットはもちろん、背もたれにあたる後部ユニットも可動しているのがお分かりになりますでしょうか。今まで以上にガバナーの搭乗のしやすさを実感していただける仕様となっております。他にも『ここもかい!』という所に心憎い可動ギミックを仕込んでおりますので是非実際に組むのを楽しみにしていてください。
2つ目は『部品取り車』という裏コンセプト!
厳密には車ではないので部品取り機体という表現になるかもですが…
それは置いておいて、パっと見では第三世代ならではの流麗かつレイブレードを彷彿とさせるスレンダーなデザインに目が行きがちですが実はこの機体、デザイン以上に構成するそれぞれのユニットの独立性を非常に意識して設計を行っています。簡単に言うと、バラしても使い勝手がイイ!です。
画像は先ほどもお見せしましたコクピットユニットになりますが、見ての通り各ユニットを細かく分離させることが可能です。
天面のカバーユニットだけでなく、先ほど触れました後部ユニット、さらにはモニターユニットやその前方部のフロントユニットといった様に、それぞれ機能を持った独立ユニットとしてバラすことが可能ですので、オリジナルヘキサギアの構成パーツとしても汎用性が高いのではと自負しております。
もちろんちゃんとヘキサジョイントおよびφ5mm軸(と一部φ3mm軸)接続を採用していますので、後々のミキシングの目線からも是非チェックしてみてください。
長くなってしまいましたが、この他にも脚部や頭部などそれぞれにニヤリとしていただける細工を施しておりますので是非手に取って思う存分遊んでいただけたらなと思います。
これからもヘキサギアは皆様の声を何より大切にしつつ4年目も進化し走り続けていきますので、引き続き応援いただきますようよろしくお願い申し上げます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
芦沢氏は昨年発売したウインドフォールも設計担当しました。現在も引き続き第三世代を多く手掛けている。余談だが小さな息子さんがおり、自宅にいるときはボルトレックスで遊んでいるそうである。英才教育だなぁ。
企画:YUKI
© KOTOBUKIYA