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O・カトラス〈仮想〉を作る! その①

投稿:2017年09月05日
テーマ:作例・工作

こんにちは、再びFAブログに出張の椎葉です。

 

前回はゼルフィカール/NEの作例を紹介させていただきましたが、今回も仮想バリエーションの作例をお届けします!

 

 

作例のネタはこちら!

オリジナル・カトラス〈仮想〉

「JX-25F ジィダオ」の機体解説に登場する機体で、「ジィダオの原型機であり、本来であればこれがカトラスになるはずだった」というなかなかマニアックな機体です。

 

今回はこのO・カトラスを、ジィダオのバリエ作例として制作。

 

作例のテーマはずばりパーツの自作!

FAといえばパーツの組み換えによるカスタマイズが売りですが、今回は必要なパーツをあえてゼロから作り、その過程をお伝えしようという無謀な試みとなります。

 

はたしてどこまで参考になるのか不安なところもありますが^^; お付き合いいただければ幸いです。

(※本作例のデザインはモデラー独自のもので、公式機体ではありません。予めご了承ください)

 

プランニング

制作にはいる前に、具体的な改造ポイントを洗い出します。

そもそもジィダオとO・カトラスの外観差はどのくらいなのか?という疑問もあり、設定担当氏に確認したところ、

「頭が違うくらいかなあ…」

というフワッとした返答…
(もっとも椎葉は「決まってないなら好きに作っていいんだな!」とテンション上がったのですが(笑)

 

カトラスの解説にも「頭部は生産バージョンの意匠が最も反映された~」とあったので、大まかな方針として

〈カトラスヘッドのジィダオ〉で行くことに。

 

さっそく、ふたつのキットを組み合わせてみます。

(正直これでまとまれば、あとは塗装するだけなので楽だったのですが…)

…なんというか、そのままだとミスマッチ感がぬぐえない…

 

検証の結果、

・直線的な形状の頭部が、曲面主体の本体から浮いている

・カトラス(バーゼラルド)とジィダオでは等身が違っているため、そのままだと頭でっかちにみえる

という2点がネックのようです。

あと仮組みの段階で気になったのが胸部分で、ここもカトラス寄りにした方がよさそうだと判断。

 

以上の3点を踏まえて、イメージスケッチを描いてみます。

 

ジィダオのインストにある線画を拡大コピーして、新造部分をスケッチ。

いきなり現物を作り始めるより、大まかにでも絵を描いたほうがイメージをつかみやすくなります。
(あくまでイメージを固めるためのものなので、多少整合性がとれてなくても問題なし!)

 

頭部はカトラスをベースに、ジィダオのフォルムに寄せる方向でアレンジ。胸部はカトラスをイメージしたものです。

形状が決まったら造形開始!

 

胸部の制作① パテの盛り付け

まずは胸部から作っていきます。

パーツの自作方法は何パターンかありますが、今回はエポキシパテを使った削り出しで制作します。

 

使用するのは「エポキシパテ木部用」。硬化の速さ、サクサク削れる切削性の良さが特徴です。

これをジィダオの胴体パーツに盛り付け、形状出しをしていきます。

 

ゲージとなる胴体パーツに離型剤(メンターム)を塗り付けます。

こうすることでパテの硬化後、きれいに分離させることができます。

 

パテを盛り付けたの図。

エポキシパテは粘土状のパテなので、盛り付け時にある程度形を作ることができます。

あとで削り出すことを考慮して、実際の形状よりオーバーに盛っておきます。

 

硬化後、胴体から取り外します。これで本体側を傷つけずに形出しができるようになります。

 

胸部の制作② ナイフによる削り出し

パテが硬化したら、アートナイフを使って削り出していきますが、部分的に削り込むのではなく、ブロックの面ごとに、少しずつ削っていきます

まず基準となる上面から、ラフで描いた段差、角度を意識しながら削ります。

 

ある程度削ったら、次の面へ移ります。上面で削った段差をガイドに必要な部分を削り込んでいきます。

 

同じように下面、側面と順番に削り込み。

 

ひととおり削ったら、本体に取り付けてバランスをチェック。

まだスケッチからは程遠いですが、作業が進んだ気分を味わって意気高揚させる効果もあります(笑)。

この後、ふたたび上面・正面・下面と面ごとの削り出しを繰り返して、スケッチに近づけていきます。

 

ナイフによる削り出しが終わったの図。

(画像が若干ピンボケしてしまって申し訳ない…)

だいたいのアウトラインができました。

この段階で、中央ブロックの長さが足りないことが判明したので、次の工程に行く前に修正を行います。

 

修正作業 不足部分の補填

不足部分の補充には同じパテを盛り足すのが定石ですが、そうするとまた硬化を待たなければいけなくなるので、時間短縮のためにこんな小技を使います。

同じパテを板状にして硬化させたもの。過去に別の作業で余ったパテで作りストックしておいたものです。

これを使うとスピーディかつ、同素材なので切削作業もスムーズに行えます。

 

適当なサイズにカットして、瞬間接着剤で固定。

 

接着したらアートナイフで削り出します。

削りすぎるとまた盛り足す必要が出てくるので、延長元より少しだけ大きめに残しておくのがコツです。

 

延長時にできた微妙な隙間は、「アルテコSSP-HG」という瞬着パテを盛って埋めます。

異素材になるので本当はあまりよろしくないのですが、硬化が早く切削性も木部用パテに近いので、細かい部分の修正に利用しています。

硬化後、面出し作業に移ります。

 

胸部の制作③ やすりによる面出し

削り出しが終わったら、やすりをあてて各部の面を整えていきます。

 

使用するのは180番の紙やすり。これを当て板に貼り付けたもので面出しをしていきます。

 

各面に板をあてがい、やすっていきます。

 

中央ブロック側面の面出しをする際は、すでに面出しの終わったサイドブロックにセロテープを貼っておきます。

 

こうすることで、面出しの終わった個所を不用意に傷つけることなく、側面のやすりがけが行えます。

 

面出しが終わった状態。

面出しと同時に、C面と呼ばれるカド部分の面取りも行っています。

このあと、同じ手順を400番の紙やすりで行い、磨き傷を整えます。

 

胸部の制作④ 凹ブロックの再現

最後に、サイドブロックの一段凹んだところを作り込みます。

 

ブロックのフチを残して、正面と側面を削り込んで再現します。

 

まずパーツにアタリ線を描き込み、その線に沿ってデザインナイフで切れ込みを入れ、ガイドとなる溝を作ります。

 

溝の内側を削ぐようにして面を一段下げます。

 

側面も同様に削り込み、段落ちさせれば完了です。

このあと、面出しと同じ手順でやすりがけを行います。

 

胸部の完成

面出しが終了したら、ディテールを彫り込んで完成!

作業時間は約8時間(削り出し~仕上げまで)でした。

 

面出し時に発見した欠けや凹みは、前述のアルテコSSP-HGを使ってならしています。

 

このあとサーフェイサーを吹いて表面のチェックや磨き処理が残っているのですが、ひとまずの完成ということで、次のパーツへ移ります。

 

次回は頭部の制作をお届けします!

 

それではまた次回。

 

 

■カトラス製品ページはこちら
https://www.kotobukiya.co.jp/product/product-0000002297/

■FAシリーズページはこちら
https://www.kotobukiya.co.jp/product-title/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA/

 

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