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【原型師インタビュー】ARTFX J ニコラス・D・ウルフウッド TRIGUN STAMPEDE Ver.
イントロダクション スタッフM: インタビュアー改め、スタッフMが今回も服部さんにお話を聞いていこうと思います。 服部さん、本日はお時間をいただきありがとうございました。 また話す機会ができて本当にうれしいです。今日のインタビューのテーマは服部さんが原型師を務めた ARTFX Jニコラス・D・ウルフウッドTRIGUN STAMPEDE Ver. です。 このインタビューの一つのきっかけになったのは私とこの原型の出会いです。2025年2月に開催したコトコレ( ※展示イベント「コトブキヤコレクション」の略称 )でこの原型を初めて見ました。正直いうと本当に感動しましたよ。真正面から写真を撮りたくてしゃがんで撮ってしまいました。それだけでは満足できず、どうしても上からとか、ちょっとした角度からも撮りたくて… でもそこは原型を動かせないので… 服部: 自分が動くしかない スタッフM: そう、でも絶対に私のうしろに並んでいる人たちは「この人なにやっているの?」と思ったんじゃないかな… 服部: 実はこのブログのスタッフMさんでした。 スタッフM: (笑)このブログを読む人は「あのへんな人はスタッフMだった」と思っていただければ。あそこで公開されると知っていたけど、現物をみたときにあんなに興奮するとは思わなかったです。 服部: ありがとうございます。うれしいです。 スタッフM: そもそもコトコレで公開されることは知っていました? 服部: もちろん知ってますよ。コトコレのために準備していたんで。だけどよく間にあったなって。あとお客さんも写真を撮ってくれて、SNSあげてくれてそれを目にするじゃないですか。それは凄く嬉しいですね。 スタッフM: 先日のARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black- TRIGUN STAMPEDE Ver.について話した時に、服部さんのトライガンの最初の出会いは漫画やアニメではなく、フィギュアだったと伺いました(笑)。 そもそも最初の出会いはどのキャラクターのフィギュアだったのでしょうか? 服部: それは間違いなくヴァッシュで。 赤いでしょ。バッと目に入ってくる。この全身を赤で包んだキャラは何だろう?ってなるじゃないですか、何にも知らない時に見たら。それでよく見たらめちゃくちゃカッコいいんで。もう完全にヴァッシュですね。 スタッフM: でもその後他のキャラクターのフィギュアも買ったんでしょう(笑) 服部: 海洋堂のアクションフィギュアとか胸像とかはおおよそ全部。 トライガンを作っている造形師さんって当時も今も凄い方が多くて。 壽屋もお世話になっている浅井真紀さん。それからヤマグチ式可動の山口勝久さん。胸像やビネットの榎木ともひでさん。名立たる原型師さんがトライガンを作っていたんで。やっぱり魅力的ですよ。 スタッフM: そのすごい方々の作品に憧れたんですね。 服部: 今も憧れてます。 スタッフM: 服部さんのキャリアで重要なタイミングですね。この質問をしたかった理由は、もしかして最初の出会いはウルフウッドだったのかなと思ったので。 服部: ウルフウッドも同時だけどね。 あと、マクファーレンもヴァッシュ出してたでしょ、アクションフィギュア。あれも強烈で。 スタッフM: よく手に入れましたね。 服部: 日本は手に入りやすかった。あれも凄いフィギュアでしたよ。 スタッフM: コートがね、かっこいい。ヴァッシュの赤いコートはやっぱり最初に印象に残りますね。色だけではなくディテールも頭に残りますよね。 服部: そう。 スタッフM: ありがとうございました。そもそも「最初の出会い」の話している理由はスタンピードのウルフウッドとの最初の出会いについて少し伺いたいことがあるからです。まず、「TRIGUN STAMPEDE」を初めて見た時に、ウルフウッドの新しいデザインがとても好きだった。すごく気に入ったポイントはあのちょっとだけ短いズボンで、これはマニアックな話ですけど、軽い黒い靴になったことに関してすごくうれしくって、最高だなと思いました。服部さんはいかがでしたか。 服部: あれ、カンフーシューズと言われていて。カンフーってわかります?ブルース・リーとかジャッキー・チェンの。 スタッフM: あー、そうか初めてわかりました! 服部: と、丈の短いパンツというか。これはアニメのデザイン考えられた方が、ファッションのトレンドにすごい敏感な方で、たぶん取り入れたんじゃないかなと思いますね。 スタッフM: 細かなディテールですけど、すごく大事ですね。 服部: 足首も見えますから。 スタッフM: そうですね(笑)そこで雰囲気が変わるので私はすごく好きです。 服部: 凄いおしゃれだなと思います。 スタッフM: ありがとうございました。 すこし話題を変えますが、今回はARTFX Jニコラス・D・ウルフウッドTRIGUN STAMPEDE Ver.の彩色原型をインタビューで使えなくて。今日のインタビューに使っているのは実は私がコトコレで出会った原型です。なぜ使えないかというと、嬉しいことに現在(インタビュー当時)池袋で開催されている TRIGUN STAMPEDE EXIBITION に飾られています。私はまだ見に行けてないですが、服部さんもう見に行きましたよね?(笑) 服部: 行きました!このインタビューを行っているのがTRIGUN STAMPEDE EXIBITIONの真っ最中(笑) このブログが公開される頃には池袋での展示は終わっていると思うんですけど、ウルフウッドのデコマス(※彩色原型)が今会場にあるので、今日用意できるのがこの原型のみなんです。 ぼくは2日目に行きました。開催初日は金曜だったので仕事してますから行けなかったですけど、土曜日にはすぐ行きました。 スタッフM: 私もすぐ行きたいです!! 服部: うん、すぐ行ったほうがいい(笑) スタッフM: その関係で私はまだデコマスを見ていないので。 服部: 感動しますよ。 スタッフM: だと思いますよ。次に写真を撮る時はうしろに並んでいる人に気を付けます(笑) 服部: あとピースブリンガーの展示も実現してしまったので! 前回の黒ヴァッシュの話をしている時は本当にわからなかったから(笑) スタッフM: そうですよね。当時展示されるかどうかまだ何もわからないままでピースブリンガーの話をしましたね。ヴァッシュのフィギュアを作った時のために作ったレプリカ。結局私もすごく気になっていて、展示初日の朝からピースブリンガーが展示されているかどうかをネットでずっと調べてて、やっぱりあった! 服部: あった!しかも行ってみたらすごいイイ所に展示されていて。 スタッフM: どのへんでした? 服部: 入ってすぐですね。冒頭のあたりに置いてあります。 凄くありがたいです。 スタッフM: トライガンのファンは皆さん見たいと思います。ピースブリンガーは作品から切り離せないので、しかもあのスケールで見る機会も少ないと思います。ニコラスの彩色原型だけではなく、ヴァッシュのピースブリンガーのレプリカも展示されたんですね。 服部: 無事に展示されてます!(笑) スタッフM: 不思議な縁ですよね。あの時たまたま服部さんの作業デスクにレプリカが置いてあって、それを見て「なんだこれ」と思って。 服部: 社内に置いてあったものがね。 スタッフM: それで気になって インタビュー で質問したので。 服部: 見事に旅立って展示されていました。 スタッフM: 奇跡的な出来事ですよね。 服部: 本当に! スタッフM: ありがとうございました。それでは今日の本題に入りたいと思います。 トピック1: 奇跡のポーズ スタッフM: ここは本当に話さないといけないテーマで、私が原型見て感動した理由とも関係あると思います。個人的には今回は「奇跡のポーズ」だと思っています。すごく説明しにくいですが、ウルフウッドらしさがしっかり表現されていて、その性格もこのポーズから感じます。どのようにこのすごいポーズにたどり着いたかについて詳しく聞きたいです。 服部: 実は企画コンセプトの段階で3種類のポーズ案を出していたんですよ。 2023年の6月に案を出したと思います。その中から今のポーズ案に決めました。これは企画担当の内藤さんと意見が合致して、コレでしょう!というので、今の構成に決まったというような感じで。 オレンジさんの設定資料の中にあった設定画からほぼそのまま、ポーズはいただきました。 で、これもトライガン展に繫がるんですけど、この設定画がしっかり展示されていたんですよ。行った方は、あれ??これフィギュアの元になってるやつじゃない!?って気づかれた方も結構いらっしゃるんじゃないかな。 スタッフM: 奇跡のポーズがどこから来たかわかりました! 服部: おそらく内藤先生が描いたものではないかと思います。線の描き方とか注意書きのコメントとか。ぼくも確かなことは言えないんですが。 スタッフM: だからこんなにウルフウッドらしさとかオーラを感じる。感動的です。 もちろん見せてくださった他の案もかっこいいけど、よく見ると全然違います。 服部: 採用しなかった案2つはパニッシャーがほぼ地面に接しているんだけど、作ったやつは完全に上にバンっと担いでいるので。もう圧倒的に違うオーラがコレにはある。 スタッフM: ここが今回の「鍵」になっていると私は思います。この素晴らしいイラストを立体化するために原型師はどの角度からも造形としての完成形を想像しないといけないので苦労したではないかと思いました。 ※設定資料 ※完成された原型 服部 当然(笑)はい。 でもそれが原型師の仕事なんですよ。イラストから、フィギュアとして、立体として、あらゆる面から見てカッコイイ風に作るのが今の原型師の役割…かなと思うので、ぼくはただそれを全うしました(笑) スタッフM: 普段このポーズをしている人を見かけることはないですからね。こんな大きなものを持っている人のあらゆる面を想像しないといけない。例えばこの服の動きも考えないといけないので大変では? 服部: そもそも実物大のパニッシャーが用意できないからマネも出来ないですよね。 スタッフM: 確かに。今回のフィギュアは「大きなものを持っている」。しかし私はこのフィギュアの顔や体からは「重くてつらい」といったような印象を全然受けなかった。なんかバランスよく担いでいると思います。 服部: パニッシャーを難なく扱うのがウルフウッドじゃないですか。これ扱いづらそうにしてたらカッコ悪いし。やっぱり手慣れた感じで、軽々とではないけど、ヒョイっと操作しちゃうのが、やはりウルフウッドなのかなと。その感じがフィギュアにうまく落とし込めているといいなと思うんですけど。 スタッフM: ポーズがすごくウルフウッドに合っている。だから奇跡のポーズと感じる。でもさらに言うと、このポーズのおかげでウルフウッドもパニッシャーもどんな角度からでも楽しめる。そういう意味でフィギュアをコレクションしている人でも、ウルフウッド好きな人でもこのフィギュアで楽しむ要素は多いと思います。 服部: ありがとうございます。 スタッフM: このポーズをどうやって作ったか知れてよかったです。ありがとうございました。 ここまでポーズ全体について話しましたが、次はフィギュアの顔を見ていきましょう。 トピック2:スタイル 目 スタッフM: アニメを見た人ならわかりますが、ニコニコしている場面が多いにも関わらずニコラスは心に大きな傷を負ったキャラクターです。このフィギュアの目の奥からは真剣、または本気をだして戦う時のニコラスという印象をうけました。やっぱりその意図だったですか? 服部: もちろんそうで。こんなにパニッシャー全開にしちゃってるんだから、戦う気はもう満々でしょう。それはウルフウッドの性格というか。ヴァッシュよりも前に出て、まずやっちゃうっていう、そういう雰囲気を出したかった。 スタッフM: その雰囲気は本当に出せていると思います。二人の「闘う」に対しての姿勢。ヴァッシュはできるだけ「闘い」を避けたい。 一方でウルフウッドは「闘う」と。それは目を見ても分かる。この目はとても好きだったところの一つです。目と顔で強いキャラクターの繊細なところを表現するのは難しいけど原型師はそれ常に考えているんですね。 服部: 物語を知っている方ならわかると思うんですけど、ヴァッシュとウルフウッドでは考え方が本質的に違うじゃないですか。だからこそぶつかることもあったし。そういうキャラクターたちなので、そこの違いもうまくフィギュアに表現できているといいなと思います。 スタッフM: ありがとうございます。 サングラス スタッフM: ウルフウッドというとすぐにサングラスのこと思い出す人が多いと思います。キャラクターの特徴の一つであるのですごく大事な部分となります。普段、人がサングラスを選ぶとき、自分の顔に本当に似合うものを見つけるまでには時間がかかってそんなに簡単に選べないと思います。 このニコラスのフィギュアの顔に似合うサングラスを作るのは大変だったのではないでしょうか。 服部: これは、メガネをかけているキャラをけっこう作ってきたこともひとつあるけど、それよりはまずアニメの設定がしっかりあります。アニメって凄い時間をかけて設定を決めて、それを絵に落とし込んで、それを我々はお借りしています。アニメの設定がその時点で完璧なので、ぼくらの仕事はそれをあますところなく、うまく再現するだけ。そうすることでウルフウッドのしっかりとしたサングラスになる。そういう所も原型師の仕事の内かもしれない。設定イラストを正しく守る。そうすると自動的に似合うサングラスになるっていう。だからスタッフさんが凄い。オレンジさんが凄いんですよ(笑) スタッフM: この原型と最初出会ったときにグレーなので目が見えないですが、このサングラスをかけている原型の顔はすごく印象的だったので顔だけの写真を撮りました。サングラスがすごく似合っているので。 服部: あともうひとつポイントがあって。原型ってグレーじゃないですか。透けてない。だから作るときは大変なんですよ。頭の中でサングラスは透明だと想像して、奥に目があると想像する必要があります。 スタッフM: すごい、目を想定して作らないといけない。 服部: デジタル上だと透けるように表示させられるんだけど、やっぱり現物でどう見えるかがイチバン大事なんで。そこはある程度先読みして、クリアパーツになったら目がどういう風に見えるか、というのは凄く考えて作っています。 スタッフM: その結果はこちらですね、彩色原型では見えるようになっています。 服部: サングラス越しの目があるでしょ。その目がどこに配置されているか。上なのか下なのかとか。ウルフウッドは上の淵のあたりに配置されています。原型の段階ではグレーで透けないので計算して作っています。 スタッフM: ありがとうございます。 髪の毛 スタッフM: 今回の商品には髪の毛の差し替えパーツがあると伺っています。 服部: 髪の毛の差し替えというのは、サングラス有り無しを再現するために前髪が2種類あります。 ここからは今このブログを読んでくれている方だけへの情報かもしれないんですが… サングラス有りの前髪とサングラス無しの前髪は少し造形が違うんです。これは技術的な側面もありますけど、この細かいパーツにサングラスを入れ込むって大変なんですよ。このサングラスをあらかじめとりつけた前髪がまずあります。 逆にサングラス無しのほうは、顔とのスキマ感が大きくなってしまうので、前髪の具合を少し抑えてあります。 スタッフM: そこでバランスを図っているんですね。 服部: そう。なんとなく外観は同じ感じがするんですけど、実は違いますよっていう。 スタッフM: 試行錯誤していますね。この髪はここの位置までとか、もうちょっと後ろに配置しようとかとか、そういうプロセスで(笑)。 服部: そうそう。それで2種類になっています。調整は大変でした、今思い出しましたけど(笑) スタッフM: ありがとうございます。 スーツ スタッフM: サングラス以外の特徴の話を続けると、ウルフウッドのもう一つの特徴はこのスーツの姿で、シャツとスーツのシワでキャラクターの動きを感じます。 服部: これはぼくがイチバン好きなところで(笑)ヴァッシュでもあるでしょ、シワが。 スタッフM: 質問してよかったです。(笑) 服部: 最近だとソフト上の演算とかでシミュレーションできるようなこともあるんだけど、ぼくは全部手作りです。 ただ、シワに関しては自分でポーズとってみて、どういうシワが出来るとかはやらないんですよ。やっちゃうとリアルではあるけど、ちょっと造形的に面白くない。それを見てただ作るだけになっちゃうし。 ぼくは自分で考えて、こういう動きしたら、こういうシワが入るかな?とか頭の中でシミュレーションして、自分で作り起こしていく。そのほうがフィギュアっぽくなるかなと考えています。だからぼくが作るシワはリアルに見えたら嬉しいですけど、全然リアルじゃなくてフィギュア用のシワ。造形的なシワにあえてしています。 スタッフM: 演出ですね! 服部: そうそう。演出。 スタッフM: 今の話はすごく大事で、私もあちこちにあるシワがすごく好き。原型師、アーティストはただリアルを再現するだけじゃなくて、想像しながら自分の手で作るのがすごく楽しいのかなと思いました。 服部: シワがカッコよく決まると動きも決まるし、とにかく自分としても満足できる、そういうポイントですね。それが手作りの醍醐味です。 スタッフM: 買ってくださる人は是非見てほしいですが、ただのシワじゃないですよ。 服部: リアルだとこんな風にはならないと思うんで(笑) 造形的におお!っとなってくれればうれしいです。 スタッフM: シャツのお腹にシワがあるから、お腹で身体のバランスを取っているんだなとわかります。ここは一つのポイントですよ、パニッシャーも担いでいるし。 服部: それで集中しているでしょ。 スタッフM: そうそう、目はやっぱりそこに行くので重要なポイントです。ありがとうございました。 タバコ スタッフM: もう一つ聞きたいのはタバコの造形についてですね。今回個人的に非常に気に入っているところは、このフィギュアではタバコを口ではなく手で持っていることです。 服部: これは社内でもタバコをくわえているほうが良いんじゃないの??っていう意見もあったんですけど、この構図だと手に持っているほうが圧倒的に全体のバランスがいいんですよ。上に大きなパニッシャーが配置されていて、下の左手には小さなタバコ。で、煙がフワっと流れている。その対比が凄くバランスがいいので。 タバコをくわえさせるのどうですか?って言われても、真っ先に否定しました(笑)ないです、ないですって。 スタッフM: 最初からなしだと思ったんですね(笑)。 前回インタビューでキューブを握っているヴァッシュの手の表現はすごく大事だという印象的な話がありました。今回は指でタバコを握っているこの手を服部さんがかっこよく作ってくれました。そこはいかがでしょうか。 服部: ウルフウッドの手ってパニッシャーを扱う人の手だから、ゴツゴツしてないと何となく説得力がないじゃないですか。だからゴツゴツした指にしてあります。 ヴァッシュよりもゴツく感じられるかな。どうかなっていう所ですけど(笑) スタッフM: そういうことでしたか!パニッシャーと関係あるからこのクセのある手の表現がある。納得しました! 服部: 指の関節、ふしぶしも表現してあげて、ウルフウッドっぽさを入れてあげてるっていう。 スタッフM: タバコだけを考えるんじゃなくて、キャラクターの性格、武器のことも含めてこの手を作ることに影響している。だからこんなかっこいい手ができているんですね。ありがとうございます。 謎の距離 スタッフM: 次の質問はすごくマニアックです。この原型と初めて出会ってからすごく気になっているところです。タバコと煙の間に微妙に距離があります。購入して下さる方はぜひ見てほしいのですが、この距離はすごく大事だなと感じています。「そこ見るんですか」と思う方もいると思いますが、いかがでしょうか。 服部: タバコの先端からつなげて煙を出そうって普通思っちゃうじゃないですか。 ところが技術的な面で言うと、そこにダボがつけられないんですよ。要するにタバコの先と煙の先端が繋げられない。しかも煙の始点先端はかなり細く表現したいので。 じゃあどうするかって言うと、もう離しちゃおうって。距離空けちゃおうって。じゃあ保持はどうするかっていうと、ダボをウルフウッドの太もものほうにつける。そうして距離を離すことで、タバコのヒュッとした空気感も出るし、繋げなくてもタバコの先端から煙が出ているように見えるし。一石二鳥というか。 スタッフM: これに対しては「綺麗」という言葉しか言えません。ちなみに今の話を受けて初めて気づいたんですけど、この煙の先端が鋭角に細くなっているのはすごくポイントになっていますよね。 服部: これは絶対やりたかった。細くしたかったので。 スタッフM: こんなにタバコの煙が綺麗なフィギュア初めてみました。それにこの小さな距離でこれだけバランスに貢献しているのはすごいですね。 服部: 距離をあけちゃったのはよくやったなあ、って。 5年前のぼくだったらくっつけちゃってたと思うんですよ。でもいやいやいやと、くっつけなくていいじゃないですかと気づけたのは大きかった。 スタッフM: 初めて見た時からあの「謎の距離」はなんでだろうと、これの意味すごく知りたかった。 服部: なんの疑いもなくタバコの先端から煙出てるって思うでしょ。 スタッフM: そうですね。なんの疑いもなくそう思います。 服部: それは発明でしたね。 スタッフM: そこから新しい技術が生まれた。 タバコとか、ちょっとした道具でカッコよさを見せるとか。例えばサングラスでカッコよさを付けるのは普通だと思いますが、こんなところでもカッコよさが出ます。 服部: タバコでも演出がね、できるんですよね。 スタッフM: ここは絶対に今日聞きたかったんですよ。読んでくださる方は「この人はマニアック」と思うかもしれないけど(笑) トピック3:パニッシャー 全開 スタッフM: 今まで「ポーズ」、「顔」、「手」、「スーツ」について話しましたがニコラス・D・ウルフウッドというキャラクターを「パニッシャーという武器」から切り離すことは不可能です。パニッシャーは一つのキャラクターのように沢山の魅力があります。 今回のフィギュアを初めて見た時に非常にうれしかったのはビームキャノンが目立っていて、「全開」の状況なのです。服部さんは最初から全部を見せたかったのですか。 服部: 気持ちとしてはもちろん見せたかった。だけどこれをまず作らなくちゃいけないというハードルが(笑) スタッフM: 技術的な理由ですか? 服部: そう、技術的な壁があって。ぼくは普段フィギュア作ってますが、こういうメカっぽい造形はそんなに作っていないんですよ。だからまず自分で作れるのかなって(笑) スタッフM: 最初は不安でした? 服部: 不安だったんです。でもやるしかないし、ほかのひとに委ねるのもヤだし、できれば自分で作りたい。ヴァッシュの時に銃は自分で作れたんですよ。じゃあそれと同じ要領でやれば作れるかな…たぶんって(笑) で、パニッシャーを展開してない状態でまず作ったんです。そこでまずバランスを見る。 これが展開したらどうなるか?という所から作りました。 今ブログを読んでいる方が画像を見られているかどうかわからないですが出力品がありまして。こういうのを最初に作りました。 スタッフM: プロトタイプですね! 服部: そう、プロトタイプ。でフィギュアのほうもポーズ付けてない状態で作ってるんですよ。で、ウルフウッドが動いたらどうなるか?パニッシャーが展開していったらどうなるか?というのをまず考えます。だから逆に閉じていくと、閉じたパニッシャーになります。 スタッフM: そもそも正しく閉められる・開けられることが出来るように考えないといけないんですね。 服部: 頭の中でシミュレーションすると正しく開閉できるはず。造形上の空洞は空けていませんが、展開を考えた上でのカタチになっています。 スタッフM: パニッシャーのすべてを楽しめるのは、このフィギュアの魅力のひとつになっていると思います。 服部: あともうひとつ。「劇場版TRIGUN Badlands Rumble」のウルフウッドでは布に覆われたパニッシャーだったんですよ。あそこで一回、布はやっているので、次のとなるとメカむき出しやらないとマズいでしょっていう、そういう思いもありました。 スタッフM: じゃあ服部さんがこのメカを全開しているパニッシャーを作るのはじめて? 服部: 初めて。こんなすごいの何度も作る機会ないでしょ(笑) スタッフM: 今回が貴重な機会だった。はじめて作ったのに魅力的ですよ。 服部: よくここまで出来ましたよね(笑) スタッフM: ありがとうございます。 操作性 スタッフM: パニッシャーの好きなところのひとつは、たとえば発射するためにグリップを操作しなくちゃならない、とか必要な部分を開けたりとか、ビームキャノンならこっちの所をスライドさせなくちゃいけないとか。ただひとつのボタンを押して発射するのではなくて、その操作性が凄く好きです。 服部: これはもともとの内藤先生のメカ描写がまず根底にあり、それを引き継いでオレンジさんがものすごい最新技術でアニメーションで動かしたっていう。この複雑なパニッシャーを映像で動かすってとんでもないでしょ。 スタッフM: シーンがありますね(笑) 服部: オレンジさんが今回一番大変だったんじゃないかなって思う部分なんですけど。で、それを立体にするのも同じく大変でした。 なんですけど、われわれ作業する身としては、そこが楽しむところかなって。大変だけど、楽しいでしょ?って。 スタッフM: ふふ(笑)そうですね。大変だからこの結果が出たと思います。 服部: やりきった時に、ああよかったなって思えます。 グリップ スタッフM: 買って下さる方にぜひ見過ごしてほしくないのは、私は勝手にドクログリップと呼んでますが、後ろにあるグリップを綺麗に握っている手です。そこが、ホントに綺麗に手が中に入っている。 服部: これはもうめちゃくちゃ大変で(笑) まずこのドクログリップに手が入らない。かつ、握りも決まっている、指2本2本と親指。これでいれなきゃいけない。グリップの大きさもあるし、厚みもあるし。 スタッフM: 厚いと握れない。指のポジションも。 服部: それで握らせないといけない。 あとドクロを左右対称で作ってないんです。わかります? スタッフM: もう少し詳しく! 服部: ドクロの模様・表情を左右対称にしてないんです。 おそらく設定では基本左右対称なんですけど、それだとこのフィギュアではゴツい指がうまく入ってくれないのと、あえて少し非対称にすることで、ドクロの表情に禍々しさが出ます。 スタッフM: 怖いドクロっぽさですね。 服部: あとこれをOKにしていただいたオレンジさんの懐の大きさだと思うんですけど。 スタッフM: ちょっとアレンジしないといけなかった。 服部: より邪悪なドクロに見えるのは、あえて少し非対称にした効果で、それで指も入るようにした。ちょっとした工夫ですけど。 スタッフM: ここは目立つポイントになりますからね。 服部: 画像だと非対称とかには気づきにくいと思うんですけど。 これもフィギュアならではの演出ですかね。 スタッフM: 少しアレンジしたことから魅力が生まれる。 服部: これを正確に左右対称にしてくださいってなるとこの手の表情が出ない。 今のかっこよさは出てなかったかもしれない。 スタッフM: 前からももちろん楽しいけれど、後ろのパニッシャーの腕の角度と握っている手も 購入されたらぜひ見て欲しい。 服部: よく担げましたよね、パニッシャー。 スタッフM: ウルフウッドっぽい手がドクロを握っているのがよく再現されています。ありがとうございました。 トピック4:パニッシャーの塗装 新しいパニッシャー スタッフM: これから少しパニッシャーの塗装についてお聞きしたいです。 フレームの黒と蛍光グリーンのパーツの組み合わせは非常に印象的な色合いですね。でもアニメで見ている色を塗装で再現するのはいかがでしたか。 服部: 今回も塗っていただいた方はヴァッシュと黒ヴァッシュと同じ彩色師さんなので、まずはそこの信頼ありきです。シリーズで3つ目という安心感もありますね。 色味の細かなところは「いかに見栄えよく塗るか」みたいなところなので、ただのブラックやグレーではなくて、メタリック色を混ぜてます。 スタッフM: フレームの所は反射しないけど、メタリックな感じが伝わります。スーツの色味とも全然違う。 服部: スーツの色合いとの対比もあります。 スタッフM: 個人的にとても好きだったのはフレームのあちこちに黒の塗装が剥げていて、蛍光グリーンが見える小さな傷。例えばビームキャノンのマズルの近く。無傷のパニッシャーだと魅力的に感じないと思います。 服部: 汚しとしてね、入れています。 スタッフM: この汚し塗装の所が凄く魅力的です。 服部: これもめちゃくちゃ大変で。作るのも塗るのも大変じゃないんですけど、量産すると考えた時に大変(笑) で、まずこの汚しが入る部分、いったい何か所あるんだろうって。 スタッフM: 結構な数ありますよね。 服部: そう。それで開発チームに相談して、何か所なら量産で入れられますか?って聞きまして。そしたらおよそ40箇所以内ならおそらく可能ですって。しっかり事前に打ち合わせで決めてもらったんです。 それでぼくのほうでまずどこに汚しを入れるか、事前にシミュレーションしたんです。それがこの赤い色を付けたところなんですけど。 ※塗装チーム用に、量産可能な箇所に汚し塗装を想定してあらかじめ印を施したパニッシャーの原型見本 スタッフM: この赤いのが、シミュレーションのためなんですね。 服部: で、40箇所とは言え、塗ってみると意外と少ない(笑) スタッフM: 数字としては大きく思えますけどね(笑) 服部: なので効果的に見えるように、だいたい40箇所配置して、それで塗ってあるっていうのは今回けっこう大事なポイントですね。 スタッフM: 原型の段階でマズルとかバレルとかフレームの所にシミュレーションしたと。 大変ですね、見栄えよく見えるようにしないといけないから。 服部: そうそう。彩色師さんにこれをそのままお渡しして、同じ位置で塗ってもらったっていう。 スタッフM: 塗装も今回のパニッシャーの一つのポイントになっている。ありがとうございます。 トピック5:クリアパーツ 内部構造の表現 スタッフM: マニアックな話になるかもですが、個人的にはクリアパーツもすごく好きですよ。コトコレで原型だけを見ていたので、つい先日彩色原型の写真を見るまで使用されるとは全然知らなかった。クリアパーツについて少し聞かせてください。 服部: 中にメカが詰まってないとパニッシャーじゃないじゃないですか。クリアパーツにしたとしても中が透けちゃって空洞が見えちゃったら、なんの意味もないので。ちゃんとメカが入っているように見せるような風に作っています。 ただ造形で実際どうしているのかは、原型師ならすぐわかるんですけど、普通の方はどう思ってるのかな?? スタッフMさんはこれ中どうなってると思います? スタッフM: これ、中になにかありますね。 服部: そうそう。あると思ってほしいんです(笑) スタッフM: ここは中にメカがあって、その上にクリアパーツが入っているというのが私の解釈です。 服部: そう思ってほしい!実は違うんですけど、あえて言わない!秘密。 中にもメカがぎっしり入っています(キッパリ) スタッフM: ここになにも無かったら物足りないと思ってしまいます。ここにディテールが入っていると近くで見たくなる。ありがとうございます。 グリップ スタッフM: 塗装について、勝手にドクログリップと言ってますがこちらの塗装もこの中で目立ちます。 服部: これはね、パニッシャーの顔ですから。だから目立たせてカッコよく、というのは意図的にやっています。 スタッフM: パニッシャーはウルフウッドからは避けられない話。もっと話したいところもあるんですけど(笑) トピック6:ベース ベースの仕様について スタッフM: 次はベースに移りたいと思います。スタンピードでファンが初めてウルフウッドと出会った時は確かに広い砂漠の景色の中でした。このベース見た時にすぐに、あのシーンを思い出しました。 服部: 惑星の砂漠がトライガンの原風景っていうか。それ以外考えられないので、これはもう絶対砂漠。あともう1つ。砂漠はヴァッシュの時も作って2回目だから、砂漠の造形がうまくなった(笑) スタッフM: ふふ(笑)私が見たときはまだ原型だったから、デコマスを見て砂漠でよかったって思います。 服部: あとトライガン展の展示の照明で上からバッと光があたると、凄い綺麗な影が砂漠に映るんですよ。ウルフウッドのシルエットが。 スタッフM: また奇跡のポーズが働いた! 服部: そう!働いたの!これは作っているときは何の計算もしていなかったんですけど。 スタッフM: そうですよね、影までは考えないですよね。 服部: 展示で、わ!こんなカッコいい影が出来ているッ!!って自分でもホントにびっくりしました(笑) スタッフM: 電気がついているディスプレイケースもあるので、持っている人は家でも再現できますね! 黄金比率 スタッフM: 絶対に聞いておきたいことが二つあります。 まずはベースの後ろにあるこの惑星と、月の下にある「エフェクト」のようなものは何でしょうか。最初見た時には雷だと思いましたが、月の大きさも含めてとにかく素敵です! もう一つはフィギュアも含めて全体から感じるこの「動き」というか、流れですね。この惑星の下のほうからタバコの煙の動きまで続く流れがあるように感じます。これを見ると頭の中に本当に「風の音」が聞こえてくるんですよ。 服部: おおー嬉しい嬉しい! これはフィギュアを見た時に、もうビューっとかザァーみたいな、惑星の砂漠の音が鳴ってほしいんですよ、頭の中で! で、造形で雷かもって思われたのは、砂嵐というか砂埃というか。そういうのを演出した。 スタッフM: 少しクリアで透けていますよね。 服部: そう、少し透けているクリアパーツを使っています。 で、背景で風が流れていて、タバコの煙も流れていて。そういう中で戦う気まんまんのウルフウッド!っていう構図が、美しくないですか?(笑) スタッフM: 綺麗ですよ、ビックリしたので。全ての造形に意味がありますね。 服部: で、だいたいのアウトラインで言うとヴァッシュが三角、ウルフウッドが四角の長方形。なんとなくそういう枠に収まる。それがまず綺麗な対比になってるんです。 それである時気がついたのが、ウルフウッドはもしかして黄金比率的なやつにハマるんじゃないかなって。 スタッフM: 凄い話ですよ。ぜひ見せてください。 服部: あてはめてみると風の流れが、砂塵をスタート地点として回転させていくと、ちょうどパニッシャーのドクロに行きつく。これは計算して作れるものじゃないんですけど、作っていって気づいたらこうなった!っていうのがちょっと鳥肌モノで。 スタッフM: これ素晴らしい結果です!フィギュアで黄金比率が入っているって聞いたことある人いないと思いますよ! 服部: 最初から構成するのは不可能だけど、この風から始まっていくこの黄金回転の構図はもうたぶん2度と出来ない(笑) スタッフM: 本当に奇跡のポーズですね。 服部: スタッフMさんが最初から奇跡!美しい!って表現してくれていましたけど、ここに繫がるんだと思います。 スタッフM: あんなに興奮したのはこれが理由かもしれないですね(笑) 目で楽しめることになるので、すごく重要なポイントですよ。よく黄金比にたどり着いたと思います。 服部: たまたまですけどね。 スタッフM: 素晴らしい話、本当にありがとうございます。 二つのベース スタッフM: 個人的には私はフィギュアのベースにすごくこだわっている人なんですが、ヴァッシュとニコラスのフィギュアを隣に並べるとトライガンスタンピードの舞台の背景となる。この二つのベースは並べて見ることでも楽しめますよね。 服部: ヴァッシュとウルフウッドの台座あわせると5つの月が周囲に出ています。一応これもトライガンをご存じの方ならなんとなく意味があるなぁと思ってもらえるかと 。 スタッフM: 計算して作ったんですか? 服部: あえて5つにしています。 あとヴァッシュでジェネオラロックの凄い街並み作ちゃったんで、ウルフウッドでも何かやらないとって。自分で自分を苦しめたっていう(笑) スタッフM: 次は私もとても楽しみにしている話を服部さんから紹介していただきます。 ARTFX Jニコラス・D・ウルフウッドTRIGUN STAMPEDE Ver.のDX版 について聞かせてください! 服部: まず壽屋のトライガンフィギュア好きの方にはビビっとくるアクリル台座を用意しました。どういうことかと言うと、なんと!砂漠から一転、フィギュアを好きに配置できるアクリル台座にしてみました。 スタッフM: あれ?2枚ある???(笑顔)もしかしてヴァッシュのためのベースもついていますか? 服部: そうです!だからヴァッシュをお持ちでない方は是が非でもヴァッシュを手に入れてください。 スタッフM: ヴァッシュにも新しい楽しみが生まれますね! 服部: また新たな楽しみが増えます。フィギュアって買ってきて出して飾って、そこからさらに違う楽しみが増えたら楽しいじゃないですか。 スタッフM: 黒ヴァッシュのバージョンとも同じ高さで並べることができますよね。 服部: そういうこと!(笑)トライガン好きの方はきっと3つ揃えてくれると思うんで。 それでこのアクリル台座だと、かなり近づけて飾ることもできるし、どこに配置してもいいんですよ、好きなシチュエーションで。 スタッフM: やー嬉しい!スペースが少なくても3つとも飾ることができる。 この通常版のヴァッシュに新しいベースって考えたこともなかった! 服部: これはほんと隠し玉。模様は黒ヴァッシュと同様にデザインチームの池田さんがデザインしてくれているので、これまたカッコいい! スタッフM: 黒ヴァッシュの時もカッコいいベースだったから、よく私にも秘密にしていましたね! 服部: ワハハ(笑)それからこういう対決もできるようになる。 スタッフM: 私は絶対DX版だ! 服部: DX版買っておいたほうが後々の後悔がないかと。 スタッフM: それ以外にこのアクリル台座を手にいれる方法はないですからね。 楽しみにしています。ありがとうございました。 最後に スタッフM: 貴重な話ありがとうございました。前回の続きではないですけど、やっぱり商品を目の前にすると「CRAFTSMANSHIP」という言葉、日本語では「職人の魂」のこと考えますね。壽屋のみんなが共通点として持っていることです。作品そのもの、商品、または商品づくりに対して皆思いがあり、それを「CRAFTSMANSHIP」を通じて最終的な完成品に込めていると思います。ただその完成品は結果的なことであり、「CRAFTSMANSHIP」はおそらく全体のプロセスに染みている。説明はしにくいですがクラフトマンシップのことを考えると少しニコニコします。 服部: スタッフMさんにもやっぱり何かを作り出す魂・精神がしっかり宿っていると思いますよ。 前回のブログ記事も我々の手作りじゃないですか。あれをやれたっていうのはかなり大きくないですか。 スタッフM: ひとつのブログ記事で、10人以上は関わっています。クラフトマンシップはね、いるよ、私たちの隣に! 商品を見るとね、 こだわっているからこそ ニコニコします。 ありがとうございました。 服部: ありがとうございました。 スタッフM: 「CRAFTSMANSHIP」の話はこれからも続きます。 今日はありがとうございました! ※左:服部達也(原型師)、右:スタッフM(インタビュアー) Special Thanks: 本記事に載っている原型画像の一部とデコマス画像の全撮影を担当したカメラマンの久保田憲氏。 ※画像は試作品です。実際の商品とは多少異なる場合がございます。 ※撮影の条件・お使いのパソコンの環境などによって、色・見え方が違う場合がございます。 © 2023 内藤泰弘・少年画報社/「TRIGUN STAMPEDE」製作委員会
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【秘蔵カットあり】「アルシア」予約受付開始! カッコイイもカワイイも兼ね備えたフィギュア版の魅力を徹底紹介!
こんにちは、コトブキヤ企画のタキでございます。 今年2月の「コトブキヤコレクション」で発表した フィギュア版「アルシア」が、このたび予約受付開始 ! しかし諸事情で、その魅力を全てSNSの場で皆様にお見せすることはかなわず…… ここでしか見られない写真も添えて、こだわりポイントをとことんお見せします! アルシア 『島田フミカネ ART WORKS II』『火星生物局』より、プラモデルでも人気の「アルシア」がついにフィギュアとなって登場です。 全高は240mm弱、一般的な1/7スケールフィギュアくらいの身長感です。 プラモ版と比べると1.4~1.5倍くらいでしょうか? 島田先生のキャラクターというと今年発売のプラモデル「アルティニア」も記憶に新しいところですが、彼女が持っているのと同じ、大型の長刀を装備しています。 あどけなさはありつつもキリっとした表情がカッコカワイイ! 細部解説 可愛らしさ、まばゆい肌の露出度はもちろんですが、堅実なミリタリーデザインも「アルシア」の欠かせない魅力の一つ。 マントの下からのぞく外骨格やアーム、その前後を繋ぐベルトやバックル、イヤホンのケーブルまで再現。 衣服や金属部の塗装も各種イラストを元に、微妙に異なる複数色で細かく塗り分けられています。 服のはためきのおかげで、上から見ても下から見ても情報量が多いです! プラモデル版でもお馴染みな、サイドアーマーのフリルの透明感も大事にしました。 『火星生物局』の設定としては「人造人間のエージェント」となっていますが、その所属を示すマークや徽章も各所にあしらわれています。 島田フミカネ氏をご存知の方にはお馴染みの、あのタコ型宇宙人マークも。 そして「コトコレ」でもちらっとお見せしましたが、フィギュア化にあたって社内で発掘された画稿の数々も特別に公開。 個人的な推しポイントはこのお腹まわりと、刀に添える右手の色っぽさ、それと重ね着のレイヤー感! そして…… 脱着可能なサイドアーマー! 腰部のマウントを付け替えることで、スカート型の サイドアーマーの有無を切り替えられます! 実はこの仕様、制作開始時には盛り込んでおらず、原型の制作中に実装できることが決まった偶然の産物でもあります。 肌色面積がぐんと増すので目のやり場に困りますが……プラモデルでもできる格好なので問題なし! ……ですよね? コトブキヤショップ限定特典 さらに コトブキヤショップでご購入いただくと、赤面して目を逸らすような「表情替えパーツ」が付属! 通常状態はもちろん、サイドアーマーを外した状態にもベストマッチなのは、言わずもがな。 視線の向きが違うので、デフォルト表情とは違ったアングルでも可愛い見え方になります! ▼コトブキヤショップでのご予約はこちら!▼ アルシアは、 2025年12月発売予定 です。 フィギュアはプラモデルよりも再生産の機会が少ないことが多く、 確実に手に入れたい方にはご予約 を強くオススメしております 。 特に7月上旬の受注期間終了後は、発売前でもご予約を締め切らせていただく可能性がございます。ぜひ受注期間中お早めのご予約を……。 どうぞよろしくお願いいたします! ©Humikane SHIMADA
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【学マス】「姫崎莉波-clumsy trick-」予約受付開始!
こんにちは、コトブキヤ企画のえーきちです。 本日は受注が始まりました 「姫崎莉波-clumsy trick-」 をご紹介! 「アイドルマスター」シリーズ最新作『学園アイドルマスター』(以降学マス)のフィギュアシリーズが、コトブキヤより始動! 第一弾は姫崎莉波が待望の初立体化! 衣装はゲーム内での最初のプロデュースSSRカードにあたる「clumsy trick」。 シンプルながらも上品な、莉波にピッタリな衣装です。 特徴的なロングスカートを翻す姿は、360度ご覧になれるフィギュアとの相性抜群! 躍動感と情報量、そしてフィギュアとしての存在感が増すので、展示した時の満足感が非常に高い仕上がりになっております! サイドのスリットから見えるタイトスカートとニーハイブーツも見どころ! そしてフィギュアの命であるお顔は 人差指を口元にあてる仕草と ウィンク顔が素敵です! スカートを抑える左手の造形も個人的な推しポイントです。 台座は初星学園の校章をあしらったシンプルなもので、 飾るときに他の展示品と物理的にも視覚的にも邪魔をしません 。 こちらは 今後続くコトブキヤ学マスシリーズ共通の仕様となる予定 なので、 シリーズで揃えていただける方にも統一感をもって飾っていただけます。 今回の莉波もそうですが、 コトブキヤ『学園アイドルマスター』フィギュアシリーズの個人的なテーマは 「王道の学マスフィギュアをつくる」 ことをコンセプトにしています。 今後きっとたくさんの衣装を着て、色々なステージに立つことになる彼女たちですが、 最初のステージ衣装はやはり各アイドルの”らしさ”が王道的に表現された衣装で、 プロデューサー(プレイヤー)としても思い出深い&何年後に見ても色褪せない衣装かと思っています。 今後も増えるであろう学マスのフィギュアの中で万人におすすめできる、 そんな「間違いない選択肢」のシリーズになってくれればと願っています…! 続く第二弾は花海咲季、 そして第三弾は花海佑芽が登場予定! この二人も同様のコンセプトとなっていますので、 今後何年か経った時にも学マスの初心に返れる、そんなフィギュアシリーズになればと思っています…! ぜひ末永く展開できたらと思っていますので、 どうか応援よろしくお願いいたします! ということで本日ご紹介した「姫崎莉波-clumsy trick-」は全国のホビーショップ他にて予約受付中! こちらメーカー受注締め切り後は発売前でも上限に達し次第メーカー完売となってしまう可能性がございますので、 ぜひ受注期間中のご予約をお願いします! メーカー受注締め切りは【6月3日(火)】まで! ▼コトブキヤショップでのご予約はこちらから! 特典情報 また、コトブキヤショップでご予約・ご購入いただいた方には、特製 「表情替えパーツ」 をプレゼント! ライブの熱気を感じさせる、うっとりとした眼差しに少し紅潮した頬が、通常仕様の表情とはまた違った魅力を楽しめるボーナスパーツです。 工具等不要で簡単に付け外し可能なので、 気分に合わせて付け替えるもよし、気に入ったほうでずっと飾り続けるもよし、 2つご購入いただいて並べて飾るのもよし な プレイバリューの上がる豪華特典です! こちらは コトブキヤショップ限定の特典となっておりますためご注意ください! 特に 受注期間終了後は発売前でもご予約を締め切らせていただく可能性がございますので、ぜひ受注期間中のご予約をお願いいたします! 受注締め切りは【 6月3日(火)】まで!! ▼特典付きのご予約はこちらから! 展示情報 本日より コトブキヤ秋葉原館 にて「姫崎莉波-clumsy trick-」のデコマスを展示中! 秋葉原にお越しの際にはぜひご自身の目でお確かめください! ※展示は予告なく中止・終了する可能性がございます。予めご了承ください。 イベント情報 さらに! 学マスの記念すべき1stライブ 「学園アイドルマスター The 1st Period Spotlight Star / Harmony Star 」 開催を記念し、 ライブ開催地である立川ステージガーデンより徒歩1分のところにある コトブキヤの本社ビル内 「コトブキヤホール」にて、フィギュアの特別展示が決定! コトブキヤの『学園アイドルマスター』関連フィギュアの最新情報が見れる場となっております! 詳細は後日発表予定ですので、お楽しみに! THE IDOLM@STER™& ©Bandai Namco Entertainment Inc. ※撮影の条件・お使いのパソコンの環境などによって、色・見え方が違う場合がございます。
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【締切迫る!】「ARTFX J 及川 徹」のご紹介
皆様こんにちは!@コトブキヤ営業です。 本日は、現在ご予約受付中の「ARTFX J 及川 徹」をご紹介! アニメ「ハイキュー!!」フィギュアシリーズからは、5人目の立体化となります。 締切が迫っておりますので、この機会に是非チェックしてみて下さいね! 「ARTFX J 及川 徹」 こちらの商品は、千葉崇洋氏描き下ろしのビジュアルを元に立体化しております。 切り株の上に座り、まるで王様のように悠然とした笑みを浮かべた及川の姿をビジュアルそのままに再現しました。 こだわりの注目ポイントをご紹介していきます! ①描き下ろしビジュアルを再現した表情 及川の余裕のある笑みがしっかりと表現されています! ②筋肉の表現のリアルさ! 腕や脚は筋肉を感じられる造形で、細部までこだわれております。 このリアルさを是非!お手元でお確かめください! こちらの細かい葉はお好きな位置に配置していただけます。 ③風を感じられるこだわりの造形 風になびくジャージや髪は、実際に風が吹いているかのような仕上がりです! また、切り株や樹葉のリアルさも必見です。 <上からもご紹介📷> 青葉城西高校のジャージのプリントもしっかり再現しております! 「ARTFX J 及川 徹」は 2025年9月 発売予定です。 こちらはコトブキヤ商品お取り扱い店舗様にてご予約受付中です。 締切が迫っておりますので、ぜひお早めにご予約いただけますと幸いです! ブログを観てご興味を持たれた方は、是非購入をご検討下さい(^^)/ ■「ARTFX J 及川 徹」商品紹介ページ その他のアニメ「ハイキュー!!」フィギュアシリーズはこちら▼ 「ARTFX J 日向翔陽」 「ARTFX J 影山飛雄」 「ARTFX J 黒尾鉄朗」 「ARTFX J 孤爪研磨」 ※画像は試作品です。実際の商品とは多少異なる場合がございます。 @コトブキヤ営業 ©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会
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【原型師インタビュー】ARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black- TRIGUN STAMPEDE Ver.
I. イントロダクション 質問 1 インタビュアー: 服部さん、本日はありがとうございます。 服部さんはこれまでコトブキヤで「トライガン劇場版Badlands Rumble」から ヴァッシュ 及び ニコラス の原型を担当した他、2023年の ARTFX J Vash the Stampede TRIGUN STAMPEDE Ver. の原型も担当されました。 さらに今回、 ARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black- TRIGUN STAMPEDE Ver. の原型師も務めています。 『トライガン』という作品と非常に長い間付き合っていらっしゃる服部さんの『トライガン』と初めて出会ったときの思い出をぜひお聞かせください。 服部: 『トライガン』と初めて出会ったのは、ぼくがちょうど原型師を目指した頃と重なっていて、いろいろなフィギュアを勉強しているときでした。おそらく2003年あたりです。それで実はコミックやアニメより先に『トライガン』 のフィギュアに出会ってしまったんですよ。海洋堂さんがスタチューやアクションフィギュア、胸像フィギュアを発売していて、それがめちゃくちゃカッコ良かった! 当時の日本では意外とカッコいいフィギュアって少なくて、PVCフィギュアは美少女フィギュアが全盛の頃だったんです。フィギュアブームではあったのですが、当時カッコいいフィギュアというのが唯一『トライガン』だったんです。 それでそのフィギュアを手に入れてからすぐに原作である漫画を読み、どうやらアニメもあるらしいぞ!ということでアニメも観て。そういう流れで『トライガン』という作品にドハマりしたという感じでした(笑) インタビュアー: 面白いですね、かっこよさに憧れて、それを再現するフィギュアを作りたいというのは重要な動機だと思います。カッコイイフィギュアが珍しい時期があったのですね… 服部: はい。当時の海洋堂の技術が凄くて。よかったんですよ、やっぱり。クオリティが高くて。造形心をくすぐられました。 質問 2 インタビュアー: ご説明を誠にありがとうございました。今振り返ってみると『トライガン』の作品のどの要素に一番ハマったと思いますか? 服部: 一番ハマったのはやっぱり内藤泰弘先生の描く線のカッコよさでした。それからキャラクターのカッコよさですね。とにかく内藤先生の描く絵に本当にドハマりしたんです(笑) 線の一本一本がカッコいいんです。髪の毛がビャっと引いてある線とか末端の線まで含めて、全ての線がカッコいい!という所に魅かれて、なんとか立体にしたいなあって。 インタビュアー: 服部さんのキャリアにとってもすごく大事な出会いだったんですね。 自分も『トライガン』を初めて見た時はすごくかっこいいなと思いました。実際の作品に触れる前の印象は、アクションものかな、とかこのキャラクターは強そうだなとかと思っていましたが、実際話をみたらアクションだけではなくもっと深い話もあって、私が憧れたのはそういった重層的な魅力があるところでした。 Ⅱ. ヴァッシュのフィギュアについて 質問 1 インタビュアー: 『TRIGUN STAMPEDE』 という作品とその主人公であるヴァッシュはおそらく「アクション」という側面で世の中に知られていると思います。しかし「ヴァッシュ」には「ガンマン」としてのカッコよさがある一方で「心の中で抱えている悩み」という部分も明らかにある。アニメのストーリーを通じて「ヴァッシュ」の心の中の悩みがアニメの視聴者と少しずつ共有されます。でもそれはアニメにはキャラクターの心の中の悩みを表現する方法が沢山あると思いますが、フィギュアにはいかがでしょうか。「アクション」の表現は入れやすいと思いますが、そうじゃないところはとても難しいと思いますがいかがでしょうか。 服部: フィギュアで一番表現しやすいところはやっぱり顔の表情で。そしてそこがいちばん手にとっていただく方には伝わりやすいし。で、原型師的な側面で言うともうちょっとあって。例えば手の表情とか、コートのなびきとか。そういう所のカーブというか、指の表情とか、ちょっとした足の力の入り具合とか。そういう所に切ない感じを入れ込めるんです。 インタビュアー: そういったところからもオーラが生まれますよね。 服部: そう。それでいかにオーラを感じてもらうか。 ぼくが造形に入れたつもりでも、感じとってもらうのは難しいじゃないですか。それを買っていただいた方に、「なんか違うぞ!あるぞ、コレ!」って思っていただけたら、それが一番最高なんです。 インタビュアー: そこは結構大事な話で、自分は個人的に赤ヴァッシュのフィギュアを買った時にすごくそれ感じて、感動しました。ヴァッシュの強さとヴァッシュが心の中で抱えている悩みを、顔だけじゃなくてこのフィギュア全体にめちゃくちゃ感じました。 ではやっぱりそれを意識して作っていたということですか。 服部: それは毎回どう入れ込もうかなっていうくらい入れ込んでます!どのキャラクターでも共通する話なんですけど。 いかにそれを感じてもらえるように作るかが、原型師の命題というか使命というか。 インタビュアー: そのオーラはフィギュアからとても感じていますよ! 服部: オーラが出たらイチバン最高の状態ですね(笑) インタビュアー: このフィギュアにはそれがすごい現れています!毎日自分のデスクで見ています。 ありがとうございました。 質問 2 インタビュアー: 先ほど、原型を作るプロセスについて少しお話いただきましたが、次はそれについて深くお聞きしたいです。 自分は今まで、原型を作るということはすごいデジタルでの作業と勝手に思ってたんですけれども、以前に服部さんの社内の席に伺った時には『TRIGUN STAMPEDE』のヴァッシュのリボルバーの1:1レプリカが置いてあってすごいビックリしました。そのレプリカは原型を作る時のプロセスと何かの関係あるでしょうか? 服部: はい、1/1の銃のレプリカを作ったというか、あれは原型で作っていた1/8用のデータをそのまま大きくしたものだったんですけど。やっぱり1/1スケールで出してみると迫力って全然違うじゃないですか。ぼくは 1/1スケールで出した 事がなかったので、ぜひやってみようと思って。それで出力してみて自分で持ってみると、重みもあるし、大きさの迫力もあったりで。こういうのを持つと、あ、こういう所に力が入るな、とかそういうのが全部自分で体感できるので。造形をするにあたっては凄く良い事でした。 インタビュアー: だとすると、フィギュアのこの手の特徴、このポーズのこの手の握り方は、やっぱり今の話と繋がっています? 服部: すごい繋がりますね。だからちょっとした手首の角度ってあるじゃないですか。重みがあると持ち方がよりリアルになる。ヘッドの重みで先端やや下がるな、とか手首にこういうふうに力が入るな、とか。そういうのが分かる(笑) インタビュアー:実際に体験してそれを表現する時に参考すると。 服部: はい。でも出力したのはたまたまで、毎回できるものじゃなくコストだって掛かります。 今はもう手元に1/1のレプリカは無いのですが、どこいっちゃったかって言うとオレンジさんにお渡しというか差し上げました。 今年の3月に池袋で トライガン展 があるんですけど、もしかしたら展示されるかもしれないって言うお話しは伺ってます(笑)未確定なので、なかったらごめんなさい。 インタビュアー: 依頼があったんですか? 服部: 依頼はもちろんないです。ぼくが勝手に作りました。 オレンジのプロデューサー渡邊さん、チーフプロデューサー和氣さん、そして武藤監督とご一緒に食事をさせていただくという幸運な機会があったんで、そこで(おそるおそる)こんなのあるんですけど…ってお持ちして、もうその場で差し上げてしまったという(笑) インタビュアー: 貴重な裏話ありがとうございました!このフィギュアを作るには重要なものだったですね。できればその展示を見に行きたいです。 服部: 展示があるといいですね! 質問 3 インタビュアー: 今回の作品(ARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black- TRIGUN STAMPEDE Ver.)にはヴァッシュと『TRIGUN STAMPEDE』」のどの側面を表現したかったでしょうか。 服部: この黒ヴァッシュはアニメで言うと『TRIGUN STAMPEDE』の最終話に出てくる姿です。アニメをご覧になってる方はわかると思うんですけど、めちゃくちゃカッコいい!とにかくカッコいい!!間違いなくカッコよくて… それを見て、この赤いヴァッシュをやっておいて黒いヴァッシュをやらないなんで考えられないじゃないですか。だから自分としては、ただただ作りたかった(笑)なのであの最終話のヴァッシュを立体化したいよね、というシンプルな思いがキッカケでした。 インタビュアー: 見た人もあのカッコイイキャラクターを欲しくなると思います。作るのは大変だと思いますが… 服部: 欲しいな!って思ってくれると思うんですよ。 インタビュアー: フィギュアの通常版の顔はもうあのシーンのヴァッシュという感じでしょうか。 服部: アニメの中に出てくる印象的な表情で作った、というのが一番のところです。歯をぐいっと食いしばるような、ナイブズとの戦いの最中のカッコいい表情があって、そこから製作しています。 インタビュアー: この顔は貴重ですね。いつもは戦いたくない人だけど、この時には全面的に戦うことになる。そこからこの顔は生まれている。何か裏があると思って知りたかったんです。ありがとうございます。 質問 4 インタビュアー: ARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black- TRIGUN STAMPEDE Ver.を初めて見た時に、個人的にはいわゆる「カラバリ」ではなく別商品の印象を受けました。その理由は「新規要素」があると瞬間的に感じたからです。最初見た時は「同じポーズ」だと思いましたが、よく見ると「ポーズの印象」がすこし変わっています。是非服部さんから今回の商品の「新規要素」について説明いただけると幸いです。 本日は彩色見本を持ってきたのでそれを見ながら説明して下さると幸いです。 服部: 一番わかりやすいポイントは髪の毛ですね。 すごく緊張感あると思うんですよ。それはやっぱり争いの最中で、ぐわっと後ろに流れている。髪の毛の尖っているイメージが実はみんなの心にあるヴァッシュ・ザ・スタンピードに繫がると思うんですね。それをいかにカッコよく表現するか。 インタビュアー: この髪の毛が後ろに流れているだけですごく印象が変わってビックリしました。ここが変わるだけでこんなに印象が変わると思っていませんでした。 服部: 不思議ですよね。作ってるぼくもすごい不思議でした。 言葉で言うと 髪型を変えただけなんだけど、だけど造形は全然違っていて。見た目の印象も含めてなんか全体が変化するんですよ。 インタビュアー: 本当に言葉で表しづらいですが、すごく変わりました。本当に雰囲気が全体的に違います。 服部: さきほど言ったオーラの話に繫がりますけど、オーラがより強化されて強くなったというか。 インタビュアー: そこについてですけど、髪の毛の塗装がすごく印象的な色合いになっています。それについてはいかがでしょうか。 服部: 色はぼくが塗っているわけではなくて、外注さんでもあり友人でもある彩色師さんにお願いして塗ってもらっています。こちらからの依頼の時点でメタリックなカラーで行こうというのは事前に決めていました。で、黒ヴァッシュって特別な状況、状態なので、その雰囲気を一番出せる特別感を色で表現したかったんです。なので通常ヴァッシュとは同じ感じにはせず、この綺麗なカラーで塗ってみたというところです。 インタビュアー: この塗装は本当に印象的なので、どうしてもその点についても教えていただきたかったんです。 服部: ちょっと反射が入るじゃないですか、コレ。メタリックな色に周りの色も反射して入り込むので、いろんな色が入っているように見えて表情が豊かになりますよね。 インタビュアー まさにそうですね。いろんな色の印象を受けます。 このフィギュアに限らず、アニメの印象をフィギュアを買ってくださる方に伝えるためにただアニメと同じ色にするのではなく、やっぱり今話してくださったようなプロセスがありますよね。同じ色にすればいいという話ではない。 服部: そのまま資料から色を取ってくれば良いというわけじゃなく、フィギュアとして立体で見るものだし、立体感がどこまで出せるかみたいなのはいつも考えています。そうすると色もただ塗るだけだと、もの足りないよねっていう。どう工夫した色にしていこうかっていうのは毎回悩むところですけど、大事なポイントです。 インタビュアー: その工程を踏むことによって表現が変わる、与える印象も変わる。本当にすごい作業です。 髪の毛以外についても全体的に色合いが変わりました。例えばよく見るとリボルバーの色も変わっていますね。 服部: これは技術的な側面もあります。赤いヴァッシュになじむ黒色と、黒ヴァッシュになじむ黒色というのがやっぱりあって、全体のトーンで言うと赤ヴァッシュが赤茶寄りのガンメタリックブラック。黒ヴァッシュがどちらかというと紫・青系のブラック。というので塗り分けてます。同じリボルバーであっても状況も違うし、それから全体のトーンも違うので、そこはちゃんと調色も変えて塗装しています。 インタビュアー: 色を合わせる、いわゆるコーディネート。全体のバランスのためにその調整は重要な作業でバランスをそこで図っているんですね。 服部: 黒ヴァッシュに赤茶系のリボルバーだと浮いちゃうので、全体のバランスをとっています。 もちろんトーンはアニメの中でも考えられているので、アニメ設定ありきの色になっていますよ。 インタビュアー: ここも初めて見た時に、 同じリボルバーなのに 色の方向性が少し変わっただけで全然違うなと思いました。 服部: そう。黒の色でも違う色でそれぞれを表現しています。 インタビュアー: 塗装の話題からすこし離れますが、この目線と手と合わせるプロセスについて。ベースが変わったのでこの目線を合わせる時に影響があったんじゃないかと思いますが。 服部: これはぼくというか、商品開発の部署の平本さんが 一番大変だったかなと。組み立ての工程もあるので、目線と銃口をあわせる部分はとても苦労されてると思います。 インタビュアー: それだけ沢山の新規要素があるので単純に「カラーバリエーション」では片付けられないと個人的に思っています。 服部: バリエーション商品というよりは、新商品レベルで技術をつぎ込んでいます(笑) インタビュアー: ありがとうございました。次は透明パーツについて話したいと思います。このキューブの部分を紹介していただければ幸いです。 服部: キューブも造形的に変わっているところだけで言えば、握っている左手とキューブ。 これが新規造形なんですけど、実はまずキューブ握らせるっていうのが、造形的には凄く難しかったんです。すんなり握っているように見えますけど、意外とバランスよく持つのは大変で(笑) インタビュアー: 大きいですからね。 服部: そう、大きいんですよ。指の位置とかもカッコよく見せたいんで、微調整の繰り返しで大変だった箇所でした。 あともう一個。インサート成型と言う技術で、キューブの中の中心に球体、丸いモノがあるような見せ方にしたいなと思って。これまた特殊な成型を商品開発担当に対応していただいてるという。 ※実際の製品は発光しません。 インタビュアー: ディテールが豊富で、いろんな角度から見るとすごく面白くって、ただのキューブではなくて大切なアイテム、というかエネルギッシュなものに見えます。だからこそ作るには苦労したのではないかと思いました。 服部: 劇中だと奥行があるように見えるんですよ。 だからこれを再現どうするか?って考えたとき、まず表面のモールドを彫り込むとか、いやそれじゃあんまり綺麗に見えないとか、成型が困難とか。いろいろ検討して、今のデコマス(=彩色見本)の形に落ち着いたんです。 インタビュアー: 独自な、アニメとまた違う印象を受けるので素敵だと思います。 服部: これはぜひ現物を見ていただきたいですね。買っていただいた方にどういう風になってるのかなってまじまじと見て欲しい。 インタビュアー: 色んな角度から見て楽しめますね。 指の表現についてもうすこし話したいです。どんな作品でもそうだと思いますが、指を表現するのはとても難しいと思います。それはもう顔と同じぐらい難しいのではないかと感じます。例えばキューブを握らせる時に苦労したでのではないですか? 服部: おっしゃる通りで、手の表情って顔の表情と同じくらい大事なんですよ。なので、原型師の人は拘る人は拘る、めちゃくちゃ大事なポイントです。顔か?手か?ぐらいホントにこだわる(笑) 指の節とか関節の表現とか、どう曲げているとか、大きさはどのくらいなのか、とか。 例えば大き過ぎるとバランスが崩れるので、本当に顔と同じぐらい大事です。 インタビュアー: やっぱりそれを意識しながら作っていますよね。 他にはコートの色も変わりました。アニメではコートのかっこよさがとても印象的です。しかしフィギュアでそれを再現する時はやっぱり難しいんじゃないですか?特に黒という色はおそらくただ黒く塗ればいい話ではないと思いますので、やっぱり色の選びとかに悩みがあったと思いますが、それについて少し聞きたいです。 服部: そうですね。黒いヴァッシュだからといって単純に黒で塗るっていうはなくて。やっぱり塗装する時は真っ黒ってあまり使えないんですよ。 インタビュアー: 使えないのにはどういった理由があるのでしょうか? 服部: 真っ黒で塗ると本当に黒にしかならないので表情つけられない。今回の場合でいうとコートに関しては紫、パープル系の色を基本にして黒を表現しています。わかりやすくいうと紫が一番濃くなったような黒です。 インタビュアー: 面白いと思ったのは、このコートには「動きがあるという印象を受けます。もちろん動いてはないんですけど、なんかこの色が動いているように見えます。 服部: そうです。グラデーションが入っているので、それによってこの風がバーと後ろに流れているのを感じてもらえるかなと思います。 インタビュアー: それは本当に感じます。この部分についてもどうしても聞きたかったです。 アニメの色を単純に再現するのではなくいろいろ考えながら塗装を整えているんですね。 服部: アニメの設定をしっかり守りながらもフィギュアとしてどこまでいけるかですね。 質問 5 インタビュアー: 個人的には「フィギュアのベース」はすごく大事と思っています。ベースがあまりにもシンプルだととても残念な気持ちが残る。今回のベースはすごく魅力的だと思って、この形とこの文字はトライガンぽいですね、どのようなインスピレーションからこのベースが生まれた経緯について教えてください。すこしクラシカルな『トライガン』の雰囲気を感じます。 服部: 今回の台座・ベースですけど、アニメの中では空中戦だったんですよね。なので、赤いヴァッシュのようなビネットの風景にはできないなあと思って(笑) じゃあどうしよう?ってなった時に、前回のトライガンフィギュア(『劇場版TRIGUN Badlands Rumble』)でやった手法が一番合うんじゃないかっていうところで。そのフィギュアと少し地続きにさせていただくというか、ちょっと続き・シリーズものだよみたいな(笑) なぜかと言うと、コトブキヤのトライガンフィギュアシリーズを買い続けてくれてるファンの方のためにも、ちょっとシリーズの統一感が出るといいなっていう。 その結果、今回のアクリル台座にしてみました。 インタビュアー: 確かにそれだとこれまでの商品に繋がりますね。この文字と雰囲気はとてもトライガンぽいなと思いました。 服部: 前の劇場版トライガンのフィギュアがありきで(笑)そこからの流れで。 台座の模様 はデザイン部署の池田さん にお願いしたんですよ。凄い大変だったと思うんですけど、めちゃくちゃカッコいいものに仕上がってて。もうこれ以上無いくらいっていうのを仕上げてくれました。 インタビュアー: このベースの模様にも「動き」を感じます。 服部: 全部を紫色で埋めちゃうんじゃなくてクリアで色を抜いてある所とか、黒い模様がうまい具合にちりばめてあるという。そういう所が『トライガン』という作品のデザインに繫がっている。 インタビュアー: ベースだけでも1つの世界がありますね。 質問 6 インタビュアー: 今までフィギュア本体についていろいろ話しましたが、忘れてはいけないのは『ARTFX J ヴァッシュ・ザ・スタンピード -The Gunman in Black- TRIGUN STAMPEDE Ver.』にはNightow先生のフィギュアが同梱されています。 服部さんは先生のミニフィギュアを作るのは初めてではないと伺っていますが、今回どんな意図で作られたのでしょうか? 服部: トライガン好きの方は必ず漫画の中とかで出会ってる内藤先生なんですよね。だから多分みんな好きだと思うんで。みんな好きならば立体化しなきゃいけないっていう。みんなの心の中にあるので、このディフォルメの先生が(笑) それは立体化しないとマズいでしょっていう本当に単純な、でも絶対に必要な要素として内藤先生も登場していただいたという感じです。 インタビュアー: このミニフィギュアは本当に好きです。 服部: このスタンピードのヴァッシュに扮装した内藤先生は、詳しい方ならわかると思うんですけど、オレンジさんのホームページに一枚、顔だけの紹介イラストがあってそこから作り起こしたんです。なので許諾をいただけるかは未知数ではあったんですけど(笑)。 インタビュアー: すごい、じゃ本当に「これ使っていいですか」のところから始まったのしょうか? 服部: そうです。なので、どこから立体化したんだ?って思う方もいると思うんですけど、ちゃんと一枚絵があって。 インタビュアー: ミニフィギュアのコートはやっぱり 『TRIGUN STAMPEDE』 のコートをベースにしたんですか? 服部: ここはぼくのほうでアレンジさせていただいて。たぶんこんな感じだろうなって。内藤先生がヴァッシュの衣装着たらこんな感じかなっていうので、ぼくのほうで考えて作らせてもらったんですけど。 インタビュアー: ミニフィギュアのベースに「文字?」、「絵?」があるんですけど、ここはどこから持ってきたんでしょうか? 服部: この模様は実は内藤先生のサインになっていて。しかもちゃんと内藤先生ご本人に書いていただいたサインで。内藤先生のサインが欲しいなってなってる方はこのフィギュア買っていただいたら、同時にサインも手に入ってしまうという非常にお得な(笑) デザインとか模様か?と思わせつつ、しっかり内藤先生のサインです。 インタビュアー: ミニフィギュアの台座はヴァッシュの腕のところから持ってきたんですか?内藤先生の小さな袖部分もそうですね。 服部: 全然おまけじゃなくて、ひとつのフィギュアとしても充分に鑑賞に堪えうる出来です(笑) インタビュアー: そうだと思いますよ、すごい楽しめるので! 服部: これだけでも買う価値がありますよっていう。 人によってはヴァッシュ本体がおまけになるかもしれない(笑) 先生のほうがメインでヴァッシュのほうがおまけ、という認識の方もいるかもしれないぐらい、っていうフィギュアです。 インタビュアー: 本当にその通りだと思います、どっちも大事ですね! 質問 7 最後になりますが、服部さんが原型師における『トライガン』への強い情熱が今までの話から感じ取れました。服部さん個人として 『TRIGUN STAMPEDE』 が初めて発表された時はすごい嬉しかったと思いますが、やっぱりまた原型を作りたいと思いました? 服部: 『TRIGUN STAMPEDE』 のアニメ化が発表された時に、みんな期待と同時に不安が生まれたと思うんですよ。あの完成されたストーリーを今アニメにするってどうなるんだろうって… そんなところでオレンジさんがとんでもないアニメを作り上げたじゃないですか。 最高の、めちゃくちゃ凄いアニメで。 それとはまた別に、ぼくは『トライガン』のフィギュアをずっと作りたい人なので。なんか機会があればとにかく作りたい(笑) インタビュアー: もう第1話から頭の中で作り始めてたんじゃないですか?(笑) 服部: そうです、頭の方でいつも作ってて。 通常のヴァッシュはアニメ放映前には原型は作っていて、今回の黒ヴァッシュはアニメを全部観てから作れたので、ずいぶん状況が違ってました(笑) アニメを自分の中で消化した上で造形できたので、大満足というか。やりたいことを入れ込めた。 インタビュアー: それは本当にその気持ちはフィギュアに現れていると思います。 通常のヴァッシュは設定資料とかを参考しながら作ったということですか。 服部: そうです、赤い通常ヴァッシュは映像として見ていない頃に作ったので。でも黒ヴァッシュは全部観てるから、悔いなく表現できたと思います。 最後に インタビュアー: 今までの話の中で情熱とか細かいディテールなどが出ましたが、原型師という仕事には、アーティストとして何を表現したいことが重要なんだと感じました。 壽屋のロゴには「KOTOBUKIYA」だけではなく「 CRAFTSMANSHIP 」という言葉、日本語では「職人の魂」という言葉がロゴに含まれています。もちろん人によって言葉の意味変わると思いますが、服部さんにとっては仕事の中で「職人の魂」はどこで働いていると思いますか? 服部: う~ん、 CRAFTSMANSHIP は毎日、頭の中に常にあるわけじゃないけど、気持ちとしては常にある。それは原型師だからあるっていうわけじゃなくて、たぶんこの会社に勤めている人たちは、コトバとしては無いけど気持ちの中には絶対あるはず。 原型師はわかりやすくフィギュアとして落とし込めるけど、そうじゃない人たちの熱意も会社の中には絶対にあるはずで。それでみんなの力が集まると、こういう商品が出来上がる。生まれると思います。 インタビュアー: 職人の魂からこのような商品が生まれる。仰る通り原型師はわかりやすいかもしれないけどやっぱりいろんな人が関わってこそ、ここまでの商品になるのでしょうね 。 服部: ひとりじゃできないことなので、原型がどれだけ良くても。 いろんな人の力が合わさって、イイ商品になると! どんな言葉にするかは難しいけど、心の中に絶対にある。 インタビュアー: そうですねそれは「なにか」と説明するのは難しいけど皆どこかに働いていると思います。 本日長い間付き合ってくださって誠にありがとうございました。! ※左:インタビュアー、右:服部達也(原型師) ※画像は試作品です。実際の商品とは多少異なる場合がございます。 ※撮影の条件・お使いのパソコンの環境などによって、色・見え方が違う場合がございます。 © 2023 内藤泰弘・少年画報社/「TRIGUN STAMPEDE」製作委員会
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NONスケールフィギュア「ドゥルガーI」予約受付開始!「マガツキ」の製品詳細も大公開です!!
皆様こんにちは、コトブキヤ企画の T です。 「コトブキヤコレクション 2025 」で初発表となりました、スケールフィギュアの「ドゥルガー I 」がついに予約開始となりました! 予約開始に伴い、諸事情によりイベントで詳細をお伝えすることが叶わなかった「ドゥルガー I 」と「マガツキ」の “フィギュアならでは ” の魅力やこだわりポイントを余すことなく紹介いたします。 「ドゥルガー I 」 追い詰められたシチュエーションを再現いたしました! フィギュアならではの関節のなめらかさや肌の柔らかな質感を感じられる造形となっております。 造形のこだわりポイント! なんといっても美しいプロポーション!! ドゥルガー I の雰囲気に合った、ふんわりとした印象を立体に表現できたと思っています。 臀部にはほんのりと赤みのある塗装を施しております…! より追い詰められたシチュエーションを鮮明なものにしてくれています。 一部パーツが取り外し可能! 左腰布(正面から見て右側)パーツが取り外し可能です! 内部にマグネットを仕込むことにより、ダボ穴を必要とせず 素肌に不自然な凹凸は発生しておりませんので、お好きな方でお楽しみいただけます!!! コトブキヤショップ限定特典「表情替えパーツ」にも注目!! コトブキヤショップ限定特典として 「微笑みパーツ」 が付属! お好きな方でお楽しみください。 ご予約をお忘れなく!! ドゥルガー I は 2025 年 9 月発売予定! 予約締め切り日は「 2025 年 4 月 8 日(火)」まで となっております!! 確実にご購入されたい方は予約をお忘れなきようお願いいたします。 「マガツキ」 マガツキもデコマスが完成! 近日中に予約解禁予定となっております…!! 造形のこだわりポイント! お腹の造形をご覧ください! マガツキは日々鍛錬をしているイメージがありましたので、ドゥルガーに比べ より引き締まった腹部を再現しています。 また、マガツキは 「前掛けパーツ」を取り外し可能です! メインカットでは背中を向けたポーズですが、正面から見てもお楽しみいただけるかと思います。 マガツキの臀部にもほんのり赤みのある塗装を施しています! ドゥルガーに比べ少しピンクみが強いのですが、お分かりいただけますでしょうか…? 並べて飾って楽しもう! マガツキは台座に固定ではない為、お好きな距離感で飾っていただけます。 皆様のお好みのシチュエーションでお楽しみください! さいごに 繰り返しになりますが、 ドゥルガー I の予約は 4 月 8 日(火)まで! マガツキも近日中に予約解禁となりますので、情報チェックをお忘れなく!! © KOTOBUKIYA
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「ARTFX J 南 奈津乃&BJ」ご予約受付中です!
皆様こんにちは!@コトブキヤ営業です。 『十三機兵防衛圏』より、「ARTFX J 南 奈津乃&BJ」が再生産となってご予約開始しました! 予約開始に伴い、 商品の魅力をご紹介いたします✨ 「ARTFX J 南 奈津乃&BJ」 なびく髪やはためく上着など、動きが感じられる造形になっております。 彼女の覚悟を決め戦地に向かうシーンを再現いたしました。 まずは南 奈津乃からご紹介していきます! 奈津乃のハンドパーツは2種類(STARTエフェクトあり ・なしのハンドパーツ)が付属していますので、 お好みで付け替えが可能です!〇 <色々な角度をご紹介> 健康的なボディラインの造形や、透き通った肌の質感はファン必見のクオリティです!👀✨ <背面> 背面もしっかりと再現!普段見ることのできない角度までご覧いただけます。 お次はBJをご紹介! 台座とは別でBJ単体での展示も可能です。 また、首は回る仕様なのでお好みの 角度で飾っていただけます。 <色々な角度をご紹介> 細かいパーツなど、ディティールを丁寧に造形いたしました。 ロボットの質感までしっかり再現しています!⚙ <背面> また、「STARTエフェクト」とBJの目はブラックライトを当てると光るんです...!!✨ 雰囲気が出て、より一層『十三機兵防衛圏』の世界観をお楽しみいただけます。 ブラックライトをお持ちの方は、ぜひお試しください!🔦 「ARTFX J 南 奈津乃&BJ」は 2025年6月 発売予定です。 こちらはコトブキヤ商品お取り扱い店舗様にてご予約受付中です! ブログを観てご興味を持たれた方は、是非購入をご検討下さい(^^)/ ■「ARTFX J 南 奈津乃&BJ」商品紹介ページ ※画像は試作品です。実際の商品とは多少異なる場合がございます。 ※初回生産時から価格を変更しての再生産品となります。 @コトブキヤ営業 ©ATLUS. ©SEGA.
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「snowdrop by みわべさくら」みわべさくら先生&企画担当者インタビュー!
みなさま、こんにちは!@コトブキヤ営業です。 本日は、ご予約受付中の「snowdrop by みわべさくら」の企画担当者、 そして立体化元のイラストを描かれた、みわべさくら先生へのインタビューをご紹介します! フィギュアの企画制作の裏側など、ここでしか聞けない情報が盛り沢山ですので、ぜひ最後までご覧ください!✨ 「sno wdrop by みわべさくら」 冬らしい透明感のある雰囲気を大事にし、ドレスのフリルやレースにこだわって立体化した製品です。💎❄ まずは、「snowdrop by みわべさくら」の企画担当者のインタビューをご紹介いたします。 苦労した点や楽しかった点など、制作の裏話を沢山語って頂きました!👀 企画担当者インタビュー 「snowdrop by みわべさくら」立体化の経緯をお聞かせください。 SecretCuteさんからご相談頂き、ぜひぜひ!という感じでした。 SecretCuteさんの<季節×ボディーアート> シリーズは素敵なイラストが たくさんあるので悩みました。 本製品はみわべさくら先生が描かれたイラストを元にされていますが、 『snowdrop』のイラストを選ばれた決め手・理由を教えてください。 たくさんのイラストの中から、フィギュアになってもイラストの魅力を表現できるもの、という目線で選びました。イラストとフィギュアでは、魅せ方や良い表現が違う場合があるので、イラストからの商品化ではいつも悩むポイントですね。 企画担当としては、イラストから冬独特のキンとした澄んだ空気とランタンのほわりと暖かい感じ、優しい笑顔になんだかとてもホッとしまして・・・。 このイラストの良さってフィギュアでもできないかな?とチャレンジ精神をとても刺激されたのもあります! ▼みわべさくら先生(@sakurapion)が描かれたイラスト 『snowdrop』▼ 制作過程において楽しかった点や、苦戦した点はありますか? 前述のイラストの雰囲気もさることながら、イラストでは青の色、そして素材がたくさんあるのを感じました。それらをどう表現すればいいか悩みました。 青の塗料の種類はもちろん、パーツの透明具合等、パール塗装やラメを駆使して再現しました。 造形もけっこう発色に関わっているなぁと改めて思いました。 造形、塗装、両方の多様な技術が集結させて再現しよう!という試みが楽しかったです。 あとは、ランタンの中の浮かぶ雪の結晶です!「ランタンの中にある感じ」になるように、且つしっかり見えるようにするにはどうすればいいか悩みました。金具部分のアンティークのような絶妙な色もこだわっています。 ドレスの目立つ分割を入れたくなかったので、そこも原型師さんと悩んだ部分ですね! 皆様に見て頂きたい一押し・こだわりポイントはありますか? みわべ先生のご監修もあり、お顔は大変かわいくなったと思っています! また、イラストの角度はもちろん、背面もポイントです! 髪の毛のさらさらふわふわ感と、ドレスの軽やかさのギャップを感じられるかと思います。 ご購入を検討している方や、楽しみにして下さっている皆さまへのコメントをお願いします。 細部までこだわったことで、どの角度も見ごたえのあるフィギュアになったと思います。商品化にあたり、みわべ先生にもたくさんご協力いただき・・・!フィギュアの表現方法の多くが詰まっているので、ぜひお手元でじっくり見ていただきたいです。 みわべさくら先生のサイン入りフィギュアやグッズが当たるキャンペーンも開催中 ですので、ぜひぜひお見逃しなく! みわべさくら先生インタビュー 立体化された造形をご覧になってのご感想を教えてください。 何度か監修をさせて頂いたのですが、とても丁寧に造形していただき感動しました。 イラストでは見えない部分なのですが、特に少しクロスした脚の流れが綺麗で始めて見た時、思わず唸ってしまったくらいです。 広がるドレスや髪など、造形は大変だったと思いますが、イラストに忠実にしていただきとても嬉しいです。 ご自身のイラストが立体化されることへの思いを伺いたいです。 私のイラストがフィギュア化されたことは何度かありましたが、 イラストが立体化されるというのは何度あってもやはり嬉しいです。 立体化されると背面や足元など、イラストでは見えない部分も堪能できます。それをファンの皆様に見ていただくことができる、私にとって最高の喜びです。 <『 snowdrop』イラスト制作過程でのお話について> 特にこだわった部分や、みわべさくら先生の一押しポイント等はございますか? ピッタリしたドレスが私の一押しポイントです。 イラストでは見えない部分も、是非じっくり見ていただきたいです! 監修の際に特に注意してみていた点があればお教えください。 はじめから造形が素晴らしかったので、殆ど指摘するところが無かったのですが、顔が命ですから、瞳はよく注意して監修しました。 ご購入を検討している方や、楽しみにして下さっている皆さまへのコメントをお願いします。 お気に入りイラスト『snowdrop』のフィギュア化で私も大変興奮しています。 どの角度から見ても大変素晴らしく、素敵な出来で毎日眺めても飽きない美しさです。 是非お迎えしてあげてくださいね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 以上が「snowdrop by みわべさくら」みわべさくら先生&企画担当者インタビューでした! インタビューにご協力いただいたみわべさくら先生、誠にありがとうございました。 「snowdrop by みわべさくら」は 2025年6月 発売予定、本製品は【あみあみ&コトブキヤショップ限定品】のため、 あみあみ様 、 コトブキヤショップ にてご予約受付中です! ■「snowdrop by みわべさくら」商品紹介ページ ▼キャンペーンの詳細はこちらから! 「snowdrop by みわべさくら」フィギュア予約開始記念 フォロー&リポストキャンペーン ブログを観てご興味を持たれた方は、是非購入をご検討下さい(^^)/ ※画像は試作品です。実際の商品とは多少異なる場合がございます。 @コトブキヤ営業 ©みわべさくら ©Secret Cute
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【近藤社長からのコメントも!】日本ファルコム×コトブキヤ企画、「ダーナ」&「ヨシュア」の魅力に迫る!
こんにちは、コトブキヤ企画のえーきちです。 本日は 日本ファルコムさん関連作品を大ピックアップ ! 発表済みの情報類や、現在予約受付中の商品を総ざらい! さらに、後半には 日本ファルコム代表取締役社長、近藤季洋様からいただいたレアなコメントも掲載! どうか最後までお見逃しなく! まずは現在発表されている最新情報からおさらいしましょう! 日本ファルコム×コトブキヤ フィギュア最新情報 先日発表されました、『軌跡シリーズ』フィギュア最新作 エレイン・オークレール が発売決定! ファン待望となる、カルバード共和国編から初のラインナップとなります! 早くも原型も公開され、優雅に風で揺れる衣服と構えた騎士剣が気品溢れる一品。 こちらはただいまデコマスが鋭意制作中! どうか楽しみにお待ちくださいね! そしてここでちょこっと新情報!エレインに続く フィギュア化第 12 弾 が現在制作中! エレインに続き、 次回もカルバード共和国編 からの商品化となります! 『界の軌跡』が発売され、注目の集まる共和国編のフィギュア化展開をどうかお楽しみに! 予約受付中!「ヨシュア・ブライト」と「ダーナ・イクルシア」のご紹介 続いては、 メーカー受注締め切りが迫ってきた 「ヨシュア・ブライト」 と 「ダーナ・イクルシア」 の情報をおさらい! 製品ページには書かれていない企画者解説に加え、最後には日本ファルコム・近藤社長からもコメントをいただいたので掲載させていただきます! ヨシュア・ブライト ■製品説明 人は――人の間にある限り ただ無力なだけの存在じゃない! 日本ファルコムが放つ大人気ゲーム「軌跡シリーズ」より、 シリーズの原点「空の軌跡」の重要キャラクター「ヨシュア・ブライト」が、ついに初スケールフィギュア化! 彼にも多くのスポットが当たる第二作「空の軌跡 SC 」での衣装を立体化。存在感のあるマフラーや両手に持った双短剣など、特徴的な小物も精密に再現しました。 初回封入特典として、「エステル・ブライト」と並べて飾る時に嬉しい「微笑み顔パーツ」が同梱。お好きなほうの表情で飾ることができます。 好評発売中の「エステル・ブライト」をはじめ、発売済みの同シリーズフィギュアと並べることで、さらに広がる「軌跡」ワールドをお楽しみいただけます。 軌跡シリーズを愛する全てのファンに贈る逸品をぜひお手元でお楽しみください。 ■《企画者コメント》 早いものでコトブキヤの『軌跡シリーズ』も第 10 弾。 一つの作品でシリーズが 10 体以上続くというのはフィギュアではかなり珍しく、第一弾発表から約4年で 10 体はかなりのハイペースでのリリースなのですが、これも軌跡シリーズの長年の歴史と、その中でファンに愛されてきた魅力的なキャラたちあってのこと! シリーズ 20 周年を迎える 2024 年に、初代主人公のエステルの商品化は前々から絶対やりたいと思っていたのですが、エステルの反響 ( と実際に予約してくださった皆様の応援 ) のおかげで無事ヨシュアも商品化することができました! 「SC」モチーフということもありちょっぴり険しい表情のヨシュアですが、 やっぱりエステルの横には笑ったヨシュアも並べたいですよね…!? ということで エステルと並べる時にぴったりな「微笑み顔パーツ」も今なら付属します ! 初回封入特典につき、今後もし再生産があっても付属しないレアパーツとなりますので、ぜひ忘れずご予約くださいね。 なお、ヨシュアは コトブキヤショップ 、 あみあみ 、 エビテン ( キャラアニ .com) および ファルコムショップ (※) のみのお取り扱いとなりますので、予約の際はご注意を! ※ファルコムショップは商品発売後、数量限定でのお取り扱いとなります。予約は行っておりませんのでご注意ください。 ※初回封入特典は全店舗共通で同梱となります。 ▼商品画像 ▼ご予約はこちら! <メーカー受注締切: 2024/12/3 > コトブキヤ予約ページ エビテン(キャラアニ.com)予約ページ あみあみ予約ページ ダーナ=イクルシア ■製品説明 極限に身を置いて尚、意志と誇りを抱き続ける姿は美しい。 私はそのような存在になりたいと願ったし、数十年を経た今となっても、“彼女”に畏敬の念を禁じ得ないのである。 アドル・クリスティン著 『ゲーテ海案内記』序文より 日本ファルコムの大人気アクション RPG 「イース」シリーズ第 8 作にして、今なお多くのファンに支持されている名作『イース VIII -Lacrimosa of DANA- 』の「ダーナ=イクルシア」が、ファン待望のフィギュア化! 特徴的な蒼髪を大胆にはためかせ、両手には半月刀「クレシェント」を持った姿は大迫力ながら神秘さも漂う一品。 ボリューム感と飾りやすさを兼ね備えた 1/7 スケールは、単体で飾っても高い存在感を発揮しつつ、シリーズ第一弾の「アドル=クリスティン」と並べることでより世界観を広げることが可能。 『ゲーテ海案内記』に記された《セイレン島》での冒険の記録を、ぜひあなたのお手元で永遠のものに! ■《企画者コメント》 軌跡シリーズのフィギュア化を始めた時から、多くのお客様から「イースもぜひ!」というお声を多くいただいていました。僕自身もイースもいずれ商品化したいと思っていたので、こうして商品化できたことがまずはとても嬉しいです! イースも30年以上の長い歴史があり、各タイトルに数えきれないファンがいらっしゃいますが、中でも名作として名高い人気作の一つである『イース VIII 』から、アドルとダーナを商品化させていただきました。 イース VIII の魅力の一つである繊細で情報量の多いキャラクターデザインをより忠実に再現するため、 軌跡シリーズよりもワンサイズ大きい 1/7 スケールで立体化 。より単体でも飾り映えのするフィギュアになってます! ※ちなみに軌跡シリーズは主要キャラクターの多さ(並べて飾りたいキャラが多い!)や、身の丈クラスの大型武器を使用するキャラも多いことから、飾りやすさやコストパフォーマンスに優れる1/8スケールで展開しております…! ちょっとお値段は張りますが、きっと後悔しない圧巻のクオリティーとなっておりますので、予約を悩んでいる方はどうかお見逃しなく! ▼商品画像 コトブキヤショップ特典 には、 ゲームをクリアしたファンならきっと見覚えのある 「微笑み顔パーツ」 が付属します! エビテン ( キャラアニ .com) 特典 は「アクリルスタンド『アドル=クリスティン』」がもらえるので、こちらもお見逃しなく! ▼ご予約はこちら! <メーカー受注締切: 2024/11/12 > コトブキヤ予約ページ エビテン ( キャラアニ .com)予約ページ 日本ファルコム・近藤社長インタビュー お待ちかね、ファンにはお馴染みの 日本ファルコム代表取締役社長 近藤季洋様 にインタビュー! 予約受付中のヨシュアとダーナを中心に、ファルコム作品の立体化に関して色々お聞きしました…! ■はじめに この度は特別コメントへのご協力誠にありがとうございます。近藤社長からコメントをいただけるのはシリーズ最初のアルティナとリィンの特別映像以来となりますが、以降のコトブキヤの軌跡シリーズのフィギュア情報は耳に入ったり、目にしたりされてましたか? 近藤社長:当然毎回チェックしていますよ(笑) 最初の頃はコトブキヤさんからフィギュアのサンプルが届くと自分の机に飾っていました。ところが最近は発売していただくフィギュアの数が増えてきたので机に並べきれなくなってしまいました。そこでしばらく飾ったものは開発の会議スペースに専用の棚を設置してそちらに展示していたりします。 コトブキヤ:ちなみに近藤社長ご自身はフィギュアやプラモデルなどのホビー系の趣味は通ってこられたのでしょうか? 近藤社長:子供の頃はプラモデルが流行っていたのでよく作りました。スケールモデルがメインですが今も時々作りますよ。一番好きな工程はウェザリングで無限にやっていられます。一度作り出すといつまで経っても終わりません。錆を描くのが大好きで、やり過ぎて消してまたやり直したりすることもあります。 ■「ヨシュア・ブライト」に関して フルリメイクが発表され、ファンの中でもホットトピックスである「空の軌跡」ですが、エステルに続いてヨシュアもフィギュア化となりました。初登場から20周年経って二人がスケールフィギュア化することに対して、率直な感想はいかがでしょうか? 近藤社長: 20年前の自分に伝えたいです。「空の軌跡」は初めて企画から携わったタイトルで当時はとにかく少しでも面白いゲームにしたいと思い、続編を出すこと前提で考えていました。先輩に売れてもいないうちから続編のことを考えるなと言われたのも今となっては良い思い出です。20年前は立川の第一デパートにあったコトブキヤさんの直営店に昼休みによく立ち寄ったのですが、いつか自分たちのキャラクターもフィギュア化されないかなとショーケースをぼんやり眺めながら考えていました。 できあがったフィギュアをご覧になっていかがでしょうか?また、もしファンの方にみていただきたいおすすめポイントなどございましたら教えてください。 近藤社長:少年のあどけなさを残しつつ精悍な表情が印象的で「ああ、まさしくヨシュアだな」と思いました。SCのヨシュアはファルコムのキャラクターの中では特にシンプルなデザインで、フィギュア化した時に物足りなくないかと心配していました。でも体のしなやかさやポーズ、持っている武器などの小物がきちんと再現されていてかっこいいですよね。全く心配することなかったなと思いました。皆さんにも是非実物を見てもらいたいです。 ■ 「ダーナ=イクルシア」に関して 先に予約開始となったアドルともども、イースのナンバリングタイトルからの立体化は久しぶりだと思いますが、まずはヨシュア同様、商品化決定を知った時の感想等あればお聞かせください。 近藤社長:ダーナってフィギュアにできるんだ、と内心驚きました。イースシリーズの中でも服装や装飾品がかなり複雑で、パーツも多いキャラクターだと思っていたので。人気キャラクターですがイラストを描いてくれるファンの方たちがずいぶん苦戦されていた印象もあります。ましてや立体化となるとこれは大変だろうと。ヨシュアとは反対の方向で勝手に心配をしていました。 スケールがあがったことで軌跡シリーズのフィギュア以上に表現の幅が広がったかなと思いますが、できあがったフィギュアをご覧になっていかがでしょうか。 近藤社長:複雑なダーナのデザインがどれくらい再現されるのかなと心配していましたが全くの杞憂でした(笑) 仰る通りサイズが大きくなったことでディティールの細かい武器や特徴ある装飾品が見事に再現されていると思います。見ごたえがあって、しばらく眺めてしまいました。軌跡も好きなキャラはこのサイズで欲しいとなと思ってしまいました。 ■さいごに ここ数年でファルコム作品の立体物が一段と増えたと思います。近藤社長として、これからのファルコム作品の商品展開で期待すること、こんなものが欲しいなどございましたら自由にお聞かせください。 近藤社長:新しいキャラクターのフィギュアも見てみたいですけど、昔の名作に登場するキャラやモンスターを今のフィギュア技術で見てみたいです。それとファルコムのゲームには色々な武器や防具が登場するので、そういった装備の立体物があると自分も部屋に飾りやすいです。リィンの刀とかアドルのシルバーソードとシルバーアーマーを五月人形の鎧飾りみたいに飾れるとかできたら嬉しいですね。 最後に、この記事をご覧になっているファルコムファンの方、フィギュアを購入して下さっている(購入を検討されている)ファンの方へ向けてメッセージなどあればお願いします!(ゲームに関してでもOKです) 近藤社長:今回フィギュアになったヨシュアが登場する「空の軌跡」を来年フルリメイクして発売する予定です。最初の物語が今の技術で蘇りますので、シリーズに興味あるけどプレイできないでいた方には特に注目してほしいです。プレイするときっとエステルとヨシュアをセットでフィギュアを揃えたくなると思います。イースのキャラクターはフィギュアになるのがそもそも久しぶりで、待っていた方も多いのではないでしょうか。ゲームとフィギュア、両方応援していただけると嬉しいです。 近藤社長、ありがとうございました! コトブキヤはこれからも日本ファルコム作品を全力で応援してまいりますので、これからもぜひよろしくお願いいたします!! 最後に さて、繰り返しになってしまいますが、早いもので ダーナとヨシュアのフィギュアの締め切りが迫ってきております…! フィギュアは 受注生産方式 で生産しており、 メーカー受注締め切りの時点で各小売店様・問屋様からきた発注数を元に生産数を決定 しております。 メーカー受注期間終了後は発売前でも上限に達し次第終了となってしまうので、ぜひ受注期間中にご予約をお願いします! ダーナは 【11月12日(火)】 、 ヨシュアは 【12月3日(火)】 までとなっておりますので、お見逃しなく! コトブキヤショップでのご予約はこちら! また、現在ダーナとヨシュア、そして『イース』フィギュア第一弾の「アドル=クリスティン」の原型をコトブキヤ秋葉原館2Fに展示中!(デコマスは量産に向けて工場へ旅立ちました…!!) 彩色こそされていませんが、細かなディテールやボリューム感などを感じ取っていただけるかと思いますので、秋葉原にお立ち寄りの際はぜひご覧ください! ※展示は予告なく中止・終了する可能性がございます。予めご了承ください。 本日はここまで。ではでは~! © Nihon Falcom Corporation. All rights reserved. ※撮影の条件・お使いのパソコンの環境などによって、色・見え方が違う場合がございます。
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「ARTFX J 蛇喰夢子」「ARTFX J 早乙女芽亜里」ご予約受付中です!
皆様こんにちは!@コトブキヤ営業です。 アニメ『賭ケグルイ』より「ARTFX J 蛇喰夢子」、 第2期『賭ケグルイ××』より「ARTFX J 早乙女芽亜里」が再生産となってご予約開始しました! 今回は2商品の魅力を一気にご紹介いたします✨ 「ARTFX J 蛇喰夢子」 広がるプリーツのスカート、舞い上がる彼女の髪の毛など、躍動感ある仕上がりとなっています。 <色々な角度をご紹介!> 迫力満点の髪は、高ぶった彼女の感情とリンクしているかのようです! 少し不気味さも感じる、特徴的な彼女の表情がしっかりと再現されています。 「ARTFX J 早乙女芽亜里」 芽亜里らしい表情やポージングが見事に立体で再現された、ファンにはたまらない造形となっています。 芽亜里のキャラクター性を捉えた表情にご注目!👀✨ <色々な角度をご紹介!> 2人を並べると、より一層『賭ケグルイ』の世界観をお楽しみいただけます。 「ARTFX J 蛇喰夢子」は2025年4月発売予定、 「ARTFX J 早乙女芽亜里」は2025年6月発売予定です。 こちらはコトブキヤ商品お取り扱い店舗様にてご予約受付中です! ブログを観てご興味を持たれた方は、是非購入をご検討下さい(^^)/ ■「ARTFX J 蛇喰夢子」商品紹介ページ ■「ARTFX J 早乙女芽亜里」商品紹介ページ ※画像は試作品です。実際の商品とは多少異なる場合がございます。 @コトブキヤ営業 ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会 ©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ××」製作委員会