【応援購入開始!】「A.S.I ハンドモデル」のレビューを浅井真紀さんに頂きました!

 12/2(金)より応援購入サービスMakuakeにて「ARTIST SUPPORT ITEM ハンドモデル」のプロジェクトがスタートしました…!
皆様もうチェックしてくださいましたでしょうか?

 本日はプロジェクトスタートを記念して、「メガミデバイス」や「アリス・ギア・アイギス」などの各プラモデルシリーズでおなじみの浅井真紀様にレビューをいただきました🎉

  

■ Q:ご感想をお聞かせ願えますでしょうか。

A:浅井様>>

 面白いです。

 手首の本格可動を目指した時、起きうる問題はいくつかあるんです。流石にそれを完全に解決できているわけでは無く、初見では気になるところもあったのですが、実用上ほとんど問題は無いものに仕上がっていると思います。

 こういったアイテムは、「完全な再現であるか否か」が気になりがちなんですが、実際には「これを見ながらであれば描けそう/作れそう」と思わせてくれる扱いやすさとのバランスも大切だと思います。参考にするためのアイテムなのに、複雑すぎて扱いきれない構造だと本末転倒ですから。

 このハンドモデルは、間違った角度には極力曲がらない構造になっていて、よくある可動マネキンよりもずっと正しく演技をさせられつつ、それでいて扱いに負担を感じないのは、実用の道具として良く出来ていると感じました。

 関節の切り方もガイドにしやすいラインになっていますし、その分割自体が可動する立体物として美しく見えるので、フィギュアとして部屋にちょっと置いときたい感じがあるのも良いですね。色々な演技をさせたくなりますので、組み合わせられる左手も欲しくなります。

 ちなみに、初見で気になった点のひとつは、小指側の手のひらパーツでした。人が握りこぶしを作る時、指は小指から曲がり、力も強くかかります。なので固く拳を握ったときは小指が深くめりこむんですが、これは素材の問題で再現しきれません。耐久力のある硬い素材でその動きを再現しようと思うと、手のひらに大きな凹みを作っておく必要があります。

 ただ、その事を知っている人であれば小指の動きはアレンジして深く曲げた形に描かれるでしょうし、逆にそれを知らない人だと、曲がる構造に造形したとしても、今度は手のひらに作った凹みまでも描いてしまうかもしれません。扱う人の知識量によって優先する形状が変わってしまうので、どちらを取るかの判断が難しいですね。汎用性を踏まえると今回の形状がベターだと思いますが、そういった知識をフォローした、手首知識の副読本みたいなものがあると嬉しいかな、と思いました。

 あと、「ここから先は立体上存在しないけれど水かきがありますよ」という説明となる断面(突起)が造形されているのですが、これもその造形の意味を見逃すと、水かきを無視した形で参考にしてしまいそうだな、という不安がありました。薄くやわらかい水かきは可動フィギュアでの再現には無理があるんですが、手の甲/手のひらは、表と裏で見た目状の大きさが違って見える重要な要素でもあります。なのでそれを説明するための機能は欲しくなりました。

 例えば、水かきを意味する断面部分だけ色を入れてしまって、間をつなぐ形で描く目印にするとか、指の間にワイヤーとか通しても良かったかもしれないですね。関節の位置はハンドモデルの構造で正しいけれども、目に見える指の長さはワイヤーの位置になりますよ、という説明代わりの。

 と思って、輪ゴムで即席で作ってみました。指ごとに2回よじって、人差し指から小指まで通しています。これで水かきの存在は説明できそうかな、と思います。手のひら側から見ると、ゴムのラインまでが「見た目上の手のひら」、手の甲側から見ると、ゴムのラインは「薄皮の水かき」という説明部品です。

 輪ゴムだとよじった部分が中央付近に来てしまうんですが、指と指の間は、手のひら側に寄った形だと、より理想的ですね。

 

 

■ あとがき

 流石なコメントが沢山でした…!お忙しいところありがとうございました!実際に触っていただけると、より本商品の可動を実感いただけると思います。
 只今コトブキヤ直営店各店(立川本店、秋葉原館、大阪日本橋店)にて実物サンプルを展示中です!是非お近くにお立ち寄りの際は是非触ってみてください♪
 ※2022年12月時点の情報です。現在の展示状況につきましては各コトブキヤショップをご確認ください。 (2024/4/18 追記)

 皆様の応援、お待ちしております…!

©加々美高浩 © KOTOBUKIYA

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