リアルタイプを汚そう!(前編)
メガミマスターの皆様こんにちは!
プラモの疲れはプラモで癒やす。鳥山です。
さて先月のWFで先行販売し、現在絶賛ご予約受付中のWISM・ソルジャー リアルタイプですが、入手された方は既に組み立てて遊んでいらっしゃいますでしょうか。私も作りたくてうずうずしていたので、本日から作り始めてみようと思います。
WISM・ソルジャー アサルト/スカウト リアルタイプ はコチラ
WISM・ソルジャー スナイプ/グラップル リアルタイプ はコチラ
リアルタイプと言うからにはガッツリと汚し塗装を楽しみたいですよね。
成型色を活かして汚し塗装を行うハウトゥ記事が模型誌に載ることもしばしばで、実際にチャレンジされているモデラーさんも多いと思います。
更にひと手間加えて、オリジナリティを出してみようというのが今回の趣旨です。
エアブラシを使うので少しマニアックなお話になるかと思いますが、ご興味のある方はお付き合いくださいませ。
ではさっそく始めてみましょう!
WISM・ソルジャー アサルト/スカウト リアルタイプを使います。
今回は素体モード、武装モードの組み換えはオミットして、半武装モードで作ってみます。
また、汚し塗装を楽しむのが目的なので、丁寧なゲート処理や合わせ目消しは行いません。
プラモデルには離型剤というプラスチックを金型からスムースに抜くための油分が付着していることがありますので、塗装を楽しむ場合は中性洗剤(お皿洗う洗剤でOK)で軽く洗っておきましょう。 塗装の失敗を軽減できますよ。
水気を切って、ある程度乾燥できたらビシバシ組んでいきます。 今回は全塗装しないので、ゲートをきれいに切り取るには切り口が白化しにくいニッパーを使うのが良いでしょう。
有名なゴッドハンドアルティメットニッパーは大変優れており、一丁持っておきたい工具ですね。
塗装や汚しを行ってから肌色パーツを組み付けるので、分解しやすいように接続ピンに一工夫。 丸棒ヤスリをグリグリと突き刺して穴を広げると勘合が緩まり再分解、再組立てがしやすくなります。 他にピンを短く切ることでも同様の効果を得ることが出来ます。
分解の必要がないところは組み立てた後、合わせ目に流し込み接着剤を少量使って接着しておくと、エナメル塗料の沁み込みに対して少し安心感が出ます。
(エナメル系溶剤は、テンションのかかっているところのプラを脆くする困った性質を持っています)
接着時にはくれぐれも関節を固めてしまわないようご注意ください。
本日塗装するグリーン系パーツが揃いました。
いよいよ塗装開始です。
取説指定のフィールドグレー(2)と白を用意。
エアブラシは標準的な0.3mmノズルです。このくらいのプラモを塗るには一番使いやすいタイプ。
フィールドグレーと白を半々くらいで混ぜました。
成型色が比べるとビックリするくらい白いのですが、今回は汚しが目立つ色としてあえて明るめに調色しています。
あと、ちょっとオリジナリティを出したかったのです。ハウトゥブログなのにモデラーの悪いクセが出ました・・・・(苦笑)
このあたりはお好みで。(もちろん成型色にそのまま汚しでも構いません)
やや水っぽく希釈して、コンプレッサーの圧を低くし、じわじわと吹いていきます。
斜め上からの光を想定して、光が当たりそうなところがより明るくなるよう、逆にエッジや影になるところは成型色が見えている状態でややランダムに。
この後汚すので、粒子の粗さや少々の吹き残しはあまり神経質にならなくても構いません。
これで楽しい楽しい汚し作業のベースができました。
エナメル系塗料登場。
エナメル塗料は下地のラッカー系塗料の上から塗っても溶かさない性質がありますので、重ね塗りが可能なのです。
今日は右側のダークブラウンを使いましょう。
スミ入れ塗料やウェザリング塗料はメーカーによって濃度がいろいろあるのでお好みでチョイスされるのが良いでしょう。 可動箇所にエナメルがサーッと入り込まないように、ある程度濃いめで使ってみます。瓶の底に溜まった濃ゆいところをすくいつつ、筆で塗っていきます。
スミ入れとウォッシングをいっぺんに行うので、スジ彫りなどの凹んだところや、陰になってほしいところ、更にエッジ付近に書く感じで。 全体にバシャバシャ塗ってもOKですが、その分全体的に暗くなっていくので、今回は最低限に留めました。
半分くらい乾いたかなくらいのタイミングで、エナメル溶剤を軽く含ませた綿棒でふき取っていきます。 全部綺麗に拭ってしまうのではなく、エッジや影になるところにダークブラウンを残しながら、時に軽く叩くようにして汚れがこびりついた感じを出したり好きなだけ楽しみましょう。 上下にタッチを入れると自然な感じにもなります。 重力方向を意識するのがキモです。
エナメルが乾燥した後や綿棒に含ませる溶剤を極端に少なくしたふき取りで、よりゴワゴワした汚れ感を出すこともできます。 このあたりは何度か試してみて好みのタッチを探しましょう。
少しコッテリ目にフィニッシュしてみました。
一ヵ所ばかりやってると目が慣れてきてしまって全体の感じが掴見にくくなりますので、ざっくりやった後仮組を行って確認するのが大切です。
ガンメタ、肌色のパーツは塗装前ですが、仮組してみました。
使い込まれた感じが出てますでしょうか?
足元を少し強めに汚して暗めにしておくと、重量感が出て安定感を得ることが出来ます。(メガミに重量感が必要かは置いておいて・・・・)
無塗装の頭部に差し替え。 うはは。可愛い可愛い。
もう少しメリハリ付けたいなと思うところもありますが、他のパーツも仕上げつつ様子を見ながら徐々にやっていきたいと思います。
と言うわけで、需要があるのか無いのか全く分からない汚し塗装ブログ(前編)はココまでとします。 次回は、ガンメタ部の塗装、肌色&髪の毛のシャドー吹き、デカール貼り込み、サビ汚れや土埃の追加などを行いたいと思います。
塗装法、汚し法はモデラーの数だけあると思います。 本ブログはあくまで私の好みで行っていますので、これが正解と言うわけではありませんが、汚し塗装にチャレンジされたい方々のご参考になったら幸いです。
来週できるかはまだ未定ですが、後編をお楽しみに!
ではでは!
鳥山とりを(肩アーマー赤く塗ろうかなと思い始めているメガミP)