【ハイキュー!!】「ARTFX J 影山飛雄」原型師インタビュー

こんにちは!@コトブキヤ営業です。

本日は、アニメ『ハイキュー!!』より「ARTFX  J 影山飛雄」の原型師インタビュー&企画担当者コメントを、撮りおろしのデコマス写真とあわせてご紹介します!

ここでしか見られない情報が盛りだくさんですので、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

ファンの皆様の中にはポージング発表のタイミングについて疑問に思われている方もいらっしゃるかもしれません。
まずは商品への想いについて、企画担当からのコメントを紹介させて頂きます!

<商品化したビジュアルについて>
――この度、4体同時発表された『ハイキュー!!』フィギュアシリーズは、千葉崇洋氏が描き下ろしたビジュアルを元にされています。
なぜこのビジュアルを選ばれたのでしょうか? 

企画担当N:試合前の静寂さとともに、試合中の熱い雰囲気も感じられるような、静と動が同居している雰囲気にとても魅力を感じ立体化を進めさせていただきました。

  

 

<商品化時期について>
劇場版公開中のアニメ『ハイキュー!!』ですが、このタイミングでの商品化について企画担当の想いを聞きました。

企画担当N:作品の中でも特に熱い “ゴミ捨て場の決戦”  が大きなスクリーンで見れること、そして記念すべきタイミングで弊社フィギュアをファンの方にお届けできることとても嬉しく思っています。

<楽しみにして下さっている皆様へのメッセージ>
企画担当N:アニメ版を見返した後、劇場版を見た後に、弊社のフィギュアのことを少しでも思い出してくださるような方が1人でも多くいてくださったらとても嬉しいです。
たくさんの方にお手元でお楽しみいただけることを願うばかりです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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次に「ARTFX J 影山飛雄」の造形を担当した原型師RESTORE様のコメントをご紹介いたします!

実はRESTORE様は『ハイキュー!!』のファンだったとか。苦労した点や楽しかった点など、制作の裏話を沢山語って頂きました!

――ビジュアルをもとにリアルな造形を行われるなかで楽しかった点、苦労なさった点などお聞かせください。

RESTORE様:楽しかった点は、あの影山を作れること!ですね。
元々『ハイキュー!!』は好きだったので主人公の影山を作らせていただけるのは光栄でした。気合を入れて三次元の影山の姿を思い描きながら造形させていただきました。

苦労した点は、木の上にいる不安定な姿勢とビジュアルの再現の両立です。
ビジュアルの視点が俯瞰だったので、フィギュアの正面角度をビジュアルに合うように作るとバランスが取れず倒れてしまうという問題が発生してしまって。弊社内やコトブキヤ様とも相談させていただき、最終的にフィギュアも少し上から眺めたときにビジュアルと合うように調整する形で決まりました。

 

  

――普段、動物を造形する機会は多いですか?今回は人物+動物のセットですが、こういった動物(猫やカラス)を造形するにあたって何か注意したところはありましたでしょうか?

RESTORE様:他の案件でありがたいことによく動物の案件をいただくので、動物を造形した経験はあります。元々動物は好きなので今回も楽しく作らせていただきました。やはり資料がないと作れないので、カラスの写真をたくさん集めて、羽の重なり方なども観察して造形しました。

さらにコトブキヤ様にカラスの種類や羽の形状一枚一枚まで細かくチェックと修正指示をしていただきまして、かなり再現度の高いカラスに仕上げることができたかと思います。
また、ポージングもビジュアルの躍動感に合わせつつ、少し影山を見ている姿勢を取らせることで相棒感を出せるように意識しました。

 

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――『ハイキュー!!』のフィギュア4体の原型が発表された時に、顔の表現がよく造形されているという声が『ハイキュー!!』ファンの皆さんからとても多く挙がりました。
その頭部を造形するため、特に注意したことはありましたでしょうか?

RESTORE様:つるりとした少し丸みもあるシルエットの絵柄なので、その雰囲気を出しつついろんな角度から成立するようにするのが難しかったですが、社内でも相談し時間をかけて検証しました。

影山は少し口をとがらせているイメージが自分の中であって少しやりすぎてしまったりなどもありましたが、コトブキヤ様から修正指示をいただいたおかげで、良いものに仕上がったのではないかと思っています。

また、制作過程でも仮で目などのペイントを描きこんで似ているかの判断をするのですが、着色すると一気に雰囲気が出るので色の持つ情報量はとてもすごいものだと思います。
似ていると感じていただけるのは、彩色のご担当者様の力があってこそ!だと思うのでいつも感謝しております。

 

 

――また、こういったキャラクターフィギュアで裸足のものは少ないと思います。
とくに手足の造形は繊細で難しいと思いますが、足の造形や表現について何かコメントがありますでしょうか?

RESTORE様:正直なところ、私も裸足なのは珍しくて面白いなと思いながら作っていました。でも造形するからには、かっこよくて綺麗な足にしたいなと思って取り組みました。
コトブキヤ様から最初に頂いた仕様書にもこだわりとフェチが込められておりましたのでしっかりと反映しなければ!と。元々、手の造形をするのは好きなのでその延長のイメージで作りました。

手や足は情報量が多い分、個性を表現できるパーツだと考えているので、影山らしさが出せていたらいいなと思います。足でいえば、絵に合ったポーズの再現も同時に考えて作る必要があったので難易度はかなり高かったです。

 

 

――上記以外でも、『ハイキュー!!』ファンの皆様にぜひ紹介したい造形上のこだわりや、フィギュアに命吹き込むために苦労した点などお教えください。

RESTORE様:やはり上記でも述べたように顔や手はキャラを表現するうえで重要なパーツだと考えているので、そこはこだわって造形しました。

  

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ふわっとはためくユニフォームもビジュアルを再現するうえで特徴的な部分ですので、できる限り再現しつつ破綻のないようにまとめています。また、今回はビジュアルの立体再現ということもあり、ビジュアルとほぼ同じ構図はもちろん、立体物なのでどこから見ても成立するように作っています。そこが一番難しかったところかもしれません。

社内でも時にはメインの製作者を交代するなどチェックを重ねて、全体的に造形を詰めていきました。弊社内だけでなくコトブキヤ様をはじめ、数多くの人たちの力を合わせた結果、完成形として命を吹き込むことができたのだと思います。

 

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――苦労した点をお聞きしましたが、造形して特に楽しかったところはありましたでしょうか?理由も合わせてお聞かせいただけますと嬉しいです。

RESTORE様:やはり顔ですね。
作るのは難しいですが、作っていて一番楽しいパーツでもあるので好きです。キャラっぽさや、絵柄の再現などを意識しつつ、自分のこだわりをミックスして作るので似てると言っていただけるととても嬉しいです。

  

 

――制作上の裏話に興味を持つフィギュアコレクターも多いと思います。もし、何か裏話がありましたら是非共有していただけますでしょうか?

RESTORE様:影山はスポーツマンだからと、たくましい筋肉を意識して作っていたのですが、盛りすぎてしまい作り始めの影山は太ももがすごいパンパンでした(笑)

フィギュアを作るときはラフから始めて修正をしながら完成度を詰めていくので、作業後半で初期の形状を見返すとギャップが面白いことが良くあります。

影山も何度も修正指示をいただきながら仕上げていったのですが、修正指示が毎回とても丁寧で、ときにはミリ単位以下の調整を的確に指示してくださりました。キャラクターへの愛があふれていて、こちらもその情熱に答えるために尽力しました。

初期ラフと完成形を見比べるたびに、影山本体はもちろん、カラスや台座などフィギュアを構成するすべてのパーツを毎回厳密にチェックして頂けたからこそ完成できたんだなと実感できます。ありがとうございました!

 

  

続き)RESTORE様:また、完成までに何度かデータから現物を3Dプリントして検証していただいています。この工程があってこそ、より良いものができたのだと思います。
そのたびに分割、出力作業をしているので、その作業を担当していただいた方々にもこの場を借りて何度も対応してくださったことへの感謝をお伝えしたいです。

――発売をとても楽しみにしてくださっているファンの方々も多くいらっしゃると思います。原型師のお立場から、皆様にむけて何か伝えたいことはございますか?

RESTORE様:今回、元にしたビジュアルは、普段の影山とは少し違って裸足だったり、自然や動物とマッチしてさわやかな風を感じる世界観で、新たな一面がかっこいいデザインだと思います。

そんな素敵なビジュアルの完全再現フィギュアなので、ビジュアルの視点からはもちろん、全方位眺めることができます。「あのビジュアルの後ろ側の視点はこうなっていたんだ」みたいな楽しみ方は立体物の利点かなと思います。いろんな角度から眺めていただけたら嬉しいです。

 

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以上が「ARTFX J 影山飛雄」原型師インタビューでした!

RESTORE様のお話から、商品や作品への熱量を感じられることができました…!
インタビューにお答えいただいたRESTORE様、誠にありがとうございました。

アニメ『ハイキュー!!』フィギュアシリーズの原型師インタビューは今後も掲載予定ですので、ぜひ次回もお楽しみに!

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「ARTFX J 影山飛雄」はコトブキヤ商品お取り扱い店舗様にて2024年6月に発売予定です。

同じくアニメ『ハイキュー!!』より「ARTFX J 日向翔陽」は2024年5月発売予定、
「ARTFX J 黒尾鉄朗」「ARTFX J 孤爪研磨」はコトブキヤ商品お取り扱い店舗様にて現在ご予約受付中です。

ブログを観てご興味を持たれた方は、ぜひ購入をご検討下さい!

■「ARTFX J 影山飛雄」の商品紹介ページ 

@コトブキヤ営業

  

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会

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