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プラキットを組み立てよう ~素組み編~

TEXT:柚木聡平(KOTOBUKIYA)

コトブキヤのプラキットは細かいパーツやクセのある分割、パーツ数の多さなど、一般のキャラクターモデルと比べ敷居の高い印象があるかもしれません。 が、基本を守って作業していけば、決して難しいものではありません。
ここでは実際にキットを組み立てていく流れを紹介しつつ、組み立てのポイントについて解説していきたいと思います。 今回は特に、「パーツの切り取り方」に重点を置いて解説しております。キット製作の参考になれば幸いです。

今回使用するアイテム
frame_arms_005今回使用するキットは「フレームアームズ#005 榴雷(りゅうらい)・改」。パッケージのボリュームはすごいですが、素体となるフレームが組み立て済みとなっており、組み立て難度はそれほど高くありません。今回はこれを題材に解説していきます。
組み立ての流れ
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使用する道具。組み立てる前にそろえておきましょう。まずニッパー(プラモデル用)とデザインナイフ。この2点は必須です。さらにピンセット、プラモデル用接着剤、爪楊枝があるとベター。
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キットの箱を開けたら、まずインスト(組立説明書)を取り出して読んでおきましょう。インストを読まずにぶっつけ本番で組み立て始めると、パーツの付け忘れや組み間違えを起こす原因になります。ここで一度組み立ての流れや注意事項について予習しておくことが重要です。

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次に、内容物のチェックを行います。インストにあるパーツリストを見ながら、キットのパーツが全てそろっているかをここで確認しておきましょう。
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組み立て開始です。インストで指定されているパーツを切り離し、組み付けていきます。番号の読み方ですが、例えば図では「『A2』タグのついた枠にある、20番のパーツ」を示しています。

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パーツを切り取る説明の前に、各部の名称について説明しておきます。パーツ全体を囲んでいる太い枠を「ランナー」、パーツとランナーをつないでいる細い軸を「ゲート」と呼んでいます。ランナーやパーツの近くについている、記号の入った板は「タグ」と呼びます。
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それではパーツを切り取っていきましょう。まず、ニッパーを使って、ゲート部分を切り取ります。この時、パーツからなるべく遠いところで切るようにしてください。

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パーツをランナーから切り離したら、パーツ表面にニッパーの底面を密着させて、パーツに残ったゲートを切り取ります。ゲートの肉厚が薄い方へ刃を水平に当てて切るのがポイント。切り取ったゲートのかすが出てしまうので、空き箱を下に置いて作業すると周りが汚れずに済みます。
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ニッパーで仕上げた図。ニッパーをパーツへ丁寧に密着させて切り取ると、このようにきれいに切り取ることができます。ただ、ゲートが極端に太い場合、この方法を行うと中心がねじ切れたようにえぐれてしまいますので、その時は⑧の方法で仕上げることをお勧めします。

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こちらは失敗例。本来まっすぐなパーツのラインがえぐれてしまっています。ランナーからパーツを切り離すとき乱暴に作業すると、このようにパーツ自体を傷つけてしまい、組み立てや完成後の見栄えに悪い影響を与えてしまいます。切り離し→仕上げと工程を分け、丁寧に切り取ってあげましょう。
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デザインナイフを使った仕上げ。ナイフを手前から奥へ動かし、ゲートの上から少しずつ削いでいくようにして切っていきます。いきなり根元から切ろうとすると、パーツをえぐったり余分な傷をつける原因になるのでNG。またケガに十分注意して作業してください。

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とりあえず図のような状態で止めておきます。手前より奥側がゲートの残りが多くなるようにします。
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パーツを反対向けにし、⑧-Aと同じ要領で削いでいきます。

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ナイフで仕上げた図。ナイフは刃を差し込んだ部分(切りはじめ)は切り口がきれいになりますが、刃を振りぬく部分(切り終わり)はパーツをもぎ取っている感じになるので、切り口が汚くなりがちです。片側から全部を切り取らず、両側から切り取っていくときれいに仕上げることができます
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図のようにパーツの底面にくっついているゲートを「アンダーゲート」と呼んでいます。ゲートの切り跡が表面に来ないため、パーツの形状を損なわずにゲートを設置したい場合に用いられます。アンダーゲートの切り取り方も通常のゲートの時と同じですが、⑦より⑧の方法で処理をしたほうが、よりきれいに仕上げることができます。

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⑧と同じ方法で仕上げた図。アンダーゲートはパーツ同士の合わせ目に設置される場合が多いので、ここの仕上げが汚いときれいに組み上げることができません。あわてず丁寧に仕上げましょう。
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組み上げた時にゲートが見えなくなるよう、パーツを接続するピンにゲートが設置されている場合があります(図は1/10ロックマンのA①パーツ)。ゲート(不要部分)とピン(必要部分)の境目が分かりにくい部分についてはインスト中でも注意書きがされていますので、間違って接続ピンを切ってしまわないよう注意して切り取りましょう。

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パーツをきれいに切り取ったら、インストの指示に従って組み立てていきます。インスト中のパーツを全部切り出してから組むと、どれがどのパーツかわからなくなってしまいますので、基準になるパーツを1個切り出したら、それに組み付けるパーツを切り出してはめ合わせてから次へ…というように進めるとよいでしょう。
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うっかり間違った向きではめ込んでしまったり、パーツをつけ忘れたまま組み上げてしまった時のとっさの対処法。図のようにパーツの合わせ目にナイフを差し込み、刃を左右に傾けるように力を入れることで、くっついたパーツを外せる場合があります。しかし接続が固すぎるとパーツの合わせ目が歪んでしまったり、刃が折れたりして危険なので、あまりお勧めできる方法ではありません(ここまで書いておいてなんですが…)。ちょっと試してみて簡単に外れない時は、あきらめてパーツ請求をしたほうが安全かつ確実です。

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パーツ同士のかみ合わせがゆるくて外れやすい場合は、完成後に気にならないのであれば思い切って接着してしまうのも手です。接着にはスチロール用接着剤がお勧め(写真はリモネン系のもの)。ただしABSパーツ、PCパーツは接着できないので注意してください。そちらの解説はまた別の機会に。
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パーツを接着するときは、接着剤を接続凹凸の凹側に塗布すると、貼りあわせた時接着剤のはみ出しを抑えることができます。細かい部分に塗るときは、爪楊枝をはけ代わりにすると便利。塗布する量も、表面につやが出る程度でOK。
完成
prakit_completeすべての工程を終えて完成!コトブキヤプラキットのインストは体の部位ごとに完成させ、最後で全身を組み上げるというスタイルなので、一気に組み上げて完成した時の感動はなかなかのものではないかと思います。それではまた機会がありましたらお会いしましょう。では!

印刷用ファイル(前半部分)

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